悩める指揮官・青野 慎也監督は「(今季途中に)あとがない状況で(監督就任を)受けて、失うものがないはずなのに、自分は失うものを怖がり過ぎていた」とチームの先頭に立つ者の難しさを痛感。それに気づいたことで「守るのではなく、やはり攻めなければ」と、あらためて思い切りの良さにフォーカスしている。
愛媛はこの夏の移籍市場で3選手を補強。18歳の韓国籍FWイ ジェファンは未知数さが否めないものの、杉森 考起、前田 椋介は即戦力であり、積極的に攻撃に関われるタイプの選手。「前節は前田選手も入って攻撃のテンポも出ていたし、ポジティブなこと。自分はその1つ前のポジションでボールを引き出して仕掛けられるか」と杉森 考起は躍動をイメージする。彼らがチームの起爆剤になれるか、注目される。
対する鳥栖は前節、札幌に惜敗を喫して連勝が『3』でストップした。順位は4位からJ1昇格プレーオフ圏外へ転落したとはいえ、昇格争いは依然混戦模様。緊張感のある負けられない戦いが続く。
チームは、ディフェンスラインの軸となっていた森下 怜哉が古巣戦を前に全治8週間の離脱となる痛手を負ったが、それを補うかのように、J1で200試合以上の経験を持つ木本 恭生がFC東京より期限付き移籍で加入。抜け目のない補強でチームをさらに活性化する流れを作れている。
昇格と残留。目標こそ大きく異なるが、今節での勝利必須のシチュエーションは同じ。アウェイチーム優勢の中、ホームチームの吹っ切れた“思い切りの良さ”がどれほどのものかも見ものである。
[ 文:松本 隆志 ]

