甲府はJ1昇格プレーオフ進出を目指して“ラスト10”に臨んだが、直近の8試合は1勝2分5敗と勝ち切れておらず、その中で昇格の可能性は消滅。大量失点の試合があった一方で、内容的には悪くない試合が少なくなかったが、細部まで大事にすることができず、“惜しい試合”で悔しい思いをしている。14日には大塚 真司監督の今季限りでの退任が発表されているが、指揮官も選手もこのまま終われない気持ちが当然強い。最後は意地を見せてホームのファン・サポーターに勝利を味わってもらいたい。
一方、富山は残り2試合で残留圏と勝点4差。残留を果たすには18位・山口、17位・熊本の結果も関わってくる、ギリギリの立ち位置。安達 亮監督が就任後は第21節で千葉に勝利、第22節で仙台に勝利と昇格争いをするチームに連勝しており、前節も昇格争いの渦中にいる鳥栖を3-1で撃破。力があることは証明している。前節は甲府アカデミー出身の末木 裕也が2点目の起点になっただけでなく、3点目を奪取。今節は生まれ育った街で富山のために結果を残し、成長を見せたいはずだ。
甲府の最終節はアウェイでの熊本戦で、残留争いの渦中にいるチームとの対戦が続く。相手は強い思いで向かってくるだろうが、甲府としても意地があり、来季につなげたい試合でもある。「富山は死ぬ気で来ると思う」と甲府アカデミーで末木 裕也の1学年上だった小林 岩魚は話す。“どちらの思いや意地が上回るか”の勝負になるはずだ。
[ 文:マツオ ジュン ]
