新スタイルの構築は一朝一夕とはいかず、横浜FCは“生みの苦しみ”の真っただ中にある。
山形との開幕戦にて開始8分で2失点を喫した反省を生かし、前節・仙台戦では“球際の強さ”と“クロス対応”を修正し、守備面では粘りを見せた。しかし、肝心の攻撃面はというと、ボールを動かして相手を疲弊させてからチャンスを量産する狙いを持っていたものの、前半から長いボールが増え、思うように相手の体力を削ることができず。そして後半、「ようやくここから自分たちのペースを作って面白くできる」(須藤 大輔監督)と交代カードを切り、勝負に出た直後の73分に一瞬のスキを突かれて失点を喫し、0-1で敗戦。チャンス数もシュート数も開幕戦を下回り、試合後のスタンドからは厳しい声が飛んだ。
ホーム3連戦の3戦目を迎えるにあたり、須藤 大輔監督も「3連敗なんて、昨季までJ1で戦っていたチームがやってはいけない」と強い危機感を口にする。内容と結果の両方を求めるのは簡単ではないが、ここで一度、苦しい流れを断ち切りたい。
対する栃木Cも、苦戦を強いられているのは同じだ。
2023シーズン以降、関東リーグからJFL、J3、そしてJ2へと“3年連続昇格”を果たした栃木Cだが、開幕戦では仙台に1-4と完敗。前節・秋田戦は、立ち上がりこそ良いペースで攻撃の時間を作るも、決定機は作れず。総シュート数はわずか3本にとどまり、0-1での完封負けを喫した。
とはいえ、勢いづけば得点ラッシュが生まれる期待感もある。今矢 直城監督も「大切に行き過ぎるとダメなシーンがある。もっと大胆にプレーしていい」と話すように、相手の力や戦術にひるまず、どれだけ強気なメンタルで臨めるかが、連敗を脱するカギとなりそうだ。
これまでカップ戦でも顔を合わせることがなかったため、今節が初対戦となる両者。攻撃の火力を強め、シーズン初勝利を手にするのはどちらのチームか。
[ 文:青木 ひかる ]
