ここまでの両者の戦いを振り返ると、徳島が勝点18で首位。FC大阪は勝点11で6位。失点数は両者とも『5』でグループ最少タイ。しかしながら、得点数は徳島が『21』でグループトップ、FC大阪が『5』でグループワーストタイという対照的なデータだ。
注目は、“XY軸”を効果的に使う徳島と、“Z軸”も効果的に使うFC大阪の対比。
徳島は縦横の地上戦を積極的に活用しながら要所で浮き球を用いて好機創出を図る。FC大阪は浮き球を積極的に活用しながら要所でドリブルとクロスを用いて好機創出を図る。3Dのモデリングでは縦、横、奥行き(高さ)のXYZ座標を用いるが、両者の得意とする“座標”が異なる、空間的なかみ合わせの面白さがピッチ上でぶつかりそうだ。
8試合を終えてデータが蓄積され始め、スタッツで紹介できるものも増えてきた。
徳島はJ2・J3百年構想リーグの全40クラブでトップの21得点を記録しており、リーグトップのシュート決定率22.1%が特筆すべき項目。特にトニー アンデルソンとルーカス バルセロスの2トップで攻撃が始まると高確率で決定機まで持ち込んでいる。
FC大阪は常に前方を目指す意識が高く、リーグ2位のこぼれ球奪取数、同9位タイのドリブル総数、同1位のクロス総数、同5位タイのシュート総数のスタッツがチームの色を表している。とにかく前へ配球してこぼれ球を回収し、ドリブルを仕掛けてクロスを供給。そして、シュートまで持ち込む。しかしながら、アグレッシブさが際立つ一方で、枠内シュート総数はリーグ18位タイ、シュート決定率は最下位の40位と、質の部分が課題となっている。
個性的な両者の初対戦。どのような化学反応が起きるかに注目したい。
[ 文:柏原 敏 ]


