ホームの松本は4勝3分3敗で7位。ただ、問題は数字ではない。天皇杯長野県予選決勝と、その1週間後に行われた明治安田J3第10節で、ともに長野に黒星。2008年の北信越リーグ以来、実に15年ぶりとなる“信州ダービー”での敗戦だ。サポーターやチームはもちろん、クラブ全体としても深い傷を負った。
だからこそ、今節は松本が存在意義を示すための大きな一戦となる。前節直後から、目指すべき攻撃のスタイルを霜田 正浩監督がリマインド。選手たちがそれをピッチで体現しながら少しずつ自信を回復し、再びファイティングポーズを取るに至った。
対する鹿児島は右肩上がり。直近のリーグ戦と同じ先発で臨んだ天皇杯1回戦こそ北九州にPK戦の末、負けを喫したものの、リーグ戦は3試合連続の2-0を含む5試合負けなし。5勝3分2敗の5位まで浮上してきた。6年ぶりに鹿児島へ戻って、ケガから復帰した藤本 憲明が公式戦4試合連続で先発し、天皇杯1回戦では復帰後初ゴールを記録した。
両者の戦績は鹿児島の2戦2勝。互いにJ2復帰を目指し、コレクティブに主導権を握りたいチーム同士の対戦でもある。どん底の松本が復活の狼煙を上げるのか、好調・鹿児島がさらなる上昇気流に乗るのか。今後の上位争いも占う一戦となるだろう。
[ 文:大枝 令 ]
