リーグ戦が第2節から5連戦に突入することも踏まえれば、開幕ダッシュをするためにもグループステージの初戦は重要な試合になる。広島はホームに仙台を迎えたリーグ開幕戦では試合終了間際に追いつかれ、勝点1を分け合うことになった。清水はアウェイで鹿島に逆転勝ちを収めてロティーナ体制の初陣を飾った。違う後味で試合を終えた両チームの対戦という意味でも興味深い試合になる。
広島はリーグ戦から大幅にメンバーが変更することが予想される中、城福 浩監督は「プレシーズンを通じてずっとやり続けてくれた選手たちがいる。彼らがしっかりとパフォーマンスを出してくれれば間違いなく良い試合ができる」と期待を寄せた。
注目したいのは2月27日にJデビューを飾ったFWの鮎川 峻。「昨年は試合に出られず悔しい思いをしてきたので、『この1試合に懸けよう!』っていう思いで挑みました」と意気込んで迎えたデビュー戦は、アディショナルタイムに出番がやってきた。「自分が呼ばれたときは勝っている状況で、(交代を)待っているときに同点に追いつかれて非常に難しい展開になったんですけど、自分が試合を変えられれば、必要な選手になれるっていう思いがあったので結果を残したかった。悔しいデビュー戦でした」と振り返り、「次の試合は点が取りたい。早く結果を残して必要とされる選手になっていきたいです」と話している。
19歳のアタッカーが評価を高めていることで、FWの競争も活性化している。プレシーズンに得点を重ねながらもリーグ開幕戦はメンバー外となった永井 龍は、「出た試合で結果を残し続けていくことで状況を変えていけるのがFW。峻が頑張っていることも自分の刺激になっているので、刺激し合いながら良い競争をしていければなと思います」と話し、「リーグの開幕戦で勝ち切れなかった要因の1つは追加点を取れなかったこと。そこを自分が改善していきたい」とルヴァンカップの開幕戦を見据えた。
清水にとっては、リーグ開幕戦で勝利した勢いを膨らませていきたい試合になる。鹿島戦では新加入選手が7名先発に名を連ねてチームが新しく生まれ変わった印象を強く残した中、ロティーナ新監督にはこれから積極的な補強を行ってきたチームを健全に運営していくマネジメント能力も問われてくる。チーム全体の競争力を高めていくためにもカップ戦を勝ち進んでいきたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]