まず、グループステージを勝ち抜くためにはお互いに勝利が必要な状況だ。そして、両チームともリーグ戦で勝てていない流れを断ち切りたい一戦であり、直近のリーグ戦で魂のこもった戦いを見せられたことを、今後にしっかりとつなげていく意味でも大事な試合になる。
広島はここ3試合のリーグ戦で勝利を収めることができていないものの、18日には首位を走る川崎Fとのアウェイ戦で勝点1を持ち帰り、城福 浩監督は「選手が局面、局面の戦うというところを本当に90分やってくれたなと思います。アウェイの地で川崎を相手に勝点を持って帰れるのは本当にみんなの頑張り」と選手たちの奮闘を高く評価した。川崎F戦から中2日の日程で臨む今節はメンバーの大幅な入れ替えも予想されるが、ピッチに立つ選手一人ひとりがしっかりと戦う姿を見せて勝利をつかみ取りたい。
仙台はまだ今季の初勝利を挙げられないでいる中、17日には同じく未勝利の横浜FCと明治安田J1第10節で対戦し、終盤に2得点を奪って同点に追いつく劇的なゲームを見せている。手倉森 誠監督が「2点をきっちり返したという部分は、敵地で勝点1を拾えたというのは、辛うじての仕事になったと思います」と話しているように、決して満足いく結果を得られたわけではないが、J1第9節の横浜FM戦では無失点に抑えて勝点1を獲得。手倉森監督は「横浜FMのオーガナイズを釣り出そうとする戦術に対して、しっかりと選手一人ひとりが理解して、自分のポジションから惑わされることなく対応したのが良かった」と手ごたえを語っている。今節もまず守備をしっかりと整備した上でゴールを目指していきたい。
2月27日のリーグ開幕戦でも対戦した広島と仙台。シーズンが開幕してから2カ月が経とうとしている中、これからチーム力を高めていく戦力の台頭にも期待したいところだ。
広島は鮎川 峻や長沼 洋一らアカデミー育ちのアタッカーへの期待が集まる。鮎川はユースから昇格して2年目の今季にJリーグデビューを飾り、ここまでリーグ戦7試合に出場して1得点をマーク。ルヴァンカップでも2試合続けて先発して存在感を示してきた。長沼は3年半の間をJ2クラブでプレーして今季、広島に復帰。リーグ戦6試合に出場し、ルヴァンカップでも2試合に出場して際どいチャンスを生み出している。まだまだ連戦が続いていく中でチームの新たなエネルギーになっていきたい。
仙台は横浜FC戦でJ初出場を果たした新外国籍選手のエマヌエル オッティに注目が集まる。まだチームに合流して間もないが、得点力に苦しんでいるチームの起爆剤となる活躍を期待したい。
[ 文:寺田 弘幸 ]