京都はリーグ戦とルヴァンカップを合わせた公式戦3試合で1勝2分と好スタートを切った。先週の柏とのルヴァンカップ初戦は引き分けたが、収穫はあった。来季加入内定の大学生FW木村 勇大が初ゴールを決め、公式戦初先発となったプロ3年目の山田 楓喜や大卒ルーキーの田中 和樹も含めた3トップでチャンスを創出。守備陣でも新加入の井上 黎生人がアンカーとしても戦えることを示し、太田 岳志は3シーズンぶりの公式戦が京都でのデビュー戦となった。
リーグ戦とカップ戦が並行するスケジュールをこなすためには、選手層の拡充が欠かせない。山田は「チャンスは多く作れたし、守備でも前からプレスを掛けて奪えた場面があった」と手ごたえを口にしている。残念ながら木村は第36回デンソーカップチャレンジサッカー(3月9日~13日に福島県で開催)の関西選抜に参加するためにチームを離れたが、新たにチャンスをつかむ選手たちのプレーも注目される。
ここまで公式戦3試合を戦い、メンバーの組み合わせが変わる中でも戦術のベースとなる部分は発揮されている。前線から積極的にプレスを掛けて、ボールを奪えば人数をかけて攻撃を繰り出す。そのアグレッシブなサッカーで勝利を目指す。
対する鳥栖は、選手の入れ替わりが激しいシーズンオフとなったが、再構築が求められる中で新たに就任した川井 健太監督の下、自らのスタイルを表現しながら健闘を見せている。リーグ戦とカップ戦をすべて引き分けており、今節は今季公式戦初勝利を目指してアウェイ戦に挑む。
京都と同じく、ルヴァンカップでは多くの選手に出場機会を与えており、先週の札幌戦では鳥栖U-18からトップチームに2種登録されている福井 太智と楢原 慶輝がスタメンに名を連ね、同じく2種登録の坂井 駿也も途中出場するなど、育成組織出身の若手も積極的に起用した。札幌戦でプロ初ゴールを決めた大卒ルーキーの藤原 悠汰は、3日後のリーグ戦でもゴールを決めている。
また、大卒ルーキーの菊地 泰智と佐藤 響は一昨年に流通経済大で曺 貴裁監督から指導を受けている。曺 貴裁監督も「京都の監督ではなく1人のサッカー指導者として、2人に会えるのが楽しみだし、今後いろんなことを乗り越えて良い選手になってほしい」と、対戦相手ではあるが再会を楽しみにしている様子だ。
両チームとも、リーグ開幕戦から試合間隔の短い公式戦5連戦の4試合目となる。過密日程の中での一戦。コンディションを見極めた上での選手起用や、限られた準備期間の中でどのようなものをチーム・選手に落とし込んで試合を迎えるのか、指揮官の腕の見せどころだ。サポーターにとっても、新たなヒーローの誕生を目にすることができるのが、カップ戦の醍醐味でもある。ピッチに立つ選手たちも、それぞれの立ち位置でモチベーションをたぎらせて、プレーを実践するに違いない。会場となるサンガスタジアム by KYOCERAを熱くさせるような試合が期待される。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

