今節、豊田スタジアムで行われるのは3位で並ぶ名古屋と徳島の一戦。名古屋目線で言えば2試合目のホームゲームであり、広島に引き離されないためにも、是が非でも勝点3をつかんでおきたい試合である。
ルヴァンカップ連覇を狙う名古屋だが、序盤戦から思わぬ苦戦を強いられ、1分1敗で勝利なし。それどころかリーグ開幕戦で神戸に勝利して以降、1カ月以上勝利から遠ざかっている。
その原因としては、コロナ禍によりキャンプで中断を余儀なくされたこと、長谷川 健太新監督となり、変更した戦術への対応の遅れなどが考えられる。コンディション面は問題がなくなってきたものの、コンビネーション面は熟成中という様相で、新指揮官が目指す得点力の向上には、まだまだ課題が多く残っている。
その中で今節、まず注目したいのはやはり攻撃面。ルヴァンカップはいまだ無得点だが、ここまでは違う攻撃のユニットを試している。
ルヴァンカップBグループ第1節・清水戦は金崎 夢生をセンターFWにして、2列目に左から齋藤 学、柿谷 曜一朗、阿部 浩之を並べたが、第2節・広島戦ではセンターFWに柿谷が入り、左からマテウス カストロ、仙頭 啓矢、甲田 英將と2列目を総入れ替え。清水戦はシュートが15本、広島戦は5本という結果に終わっているが、長谷川監督が提唱しているファストブレイクという戦術に適しているのは、どちらかと言えば広島戦のユニット。甲田はU-21日本代表に招集されているため今節は出られないが、得点を取るためにどんなメンバーをピッチに送り込むのか。
さらに名古屋は守備面でも不安がある。CBの中谷 進之介が日本代表に追加招集され不在。名古屋の自慢の堅守は、中谷と長期離脱中の丸山 祐市が支えていたと言っても過言ではないが、今回はその両者がいないという可能性が高い。それに加えて左SB吉田 豊も軽い肉離れで直近のリーグ戦を欠場した。リーダー不在のディフェンスラインを指揮官がどう機能させるのかも興味深い。
そしてアウェイに乗り込む徳島だが、スケジュールという敵とも戦わなくてはならない。今週は週中に明治安田J2第6節・秋田戦を行いスコアレスドロー。今節は中2日という厳しい日程となっている。
徳島は2月27日のJ2第2節・岡山戦から3月2日のルヴァンカップBグループ第2節・清水戦も中2日で戦い、このときは先発を10人入れ替えた。今回も同様にターンオーバーすると考えられるが、リーグ戦に絡みたい若手が上位カテゴリーを相手に、どれだけの情熱を表現して戦えるのか。そのエネルギーが試合のカギになりそうだ。
[ 文:斎藤 孝一 ]
