清水がグループステージを突破するためには、まずはこの試合での勝利が必須。その上で、勝点2差で2位につける名古屋の結果を待つことになる。清水が勝利し、名古屋が引き分けると勝点で並ぶことになるが、ルヴァンカップグループステージのレギュレーションでは勝点が並んだ場合、『勝点が同一のチーム同士で行った試合の勝点』によって順位が決まる。清水は名古屋に1分1敗となっており、名古屋に勝点で上回られている。つまり、勝ち上がるには清水の勝利、かつ名古屋の敗戦しかない。
清水の直近の試合は、明治安田J1第13節・京都戦。今季初先発となったカルリーニョス ジュニオが序盤から勢いを作るが、ゴールを奪うことができない。後半もスタートから決定機を作るも、この日はゴールが遠く、チャンスをモノにできなかった。逆に後半アディショナルタイムにはGKと1対1のピンチを作られるが、これは権田 修一がセーブ。その結果、公式戦5試合ぶりの無失点になったが、攻撃では2試合連続の無得点となっている。ただ、権田はこう言う。
「前線の選手は、得点を取れなかったことで悔しそうにしていました。自分たちは、ルヴァンカップの広島戦で勝点3を取る以外に突破の可能性はないので、前線の選手はみんな奮起してやってくれると思います」 攻撃陣は、この試合で悔しさを晴らしたい。
広島は先週金曜日にJ1第13節・浦和戦を行っている。14分にネットを揺らされたが、VARの判定の結果、オフサイド判定となりゴールは取り消し。42分にはジュニオール サントスが強烈なシュートを放つも、ゴールならず。55分にはダヴィド モーベルグのシュートをGK大迫 敬介がセーブすると、逆に69分には松本 泰志のシュートがGK西川 周作にセーブされる。その後も危ないシーンはあったが、大迫を中心として最後まで無失点に抑えてスコアレスドローとなった。
清水と広島の対戦は、今季三度目。ルヴァンカップBグループ第3節では、ベンジャミン コロリの清水初ゴールで先制し、さらに前半のうちに原 輝綺が追加点を決めて試合を優位に進めた。後半は反撃に遭い、1失点を喫してさらに攻め込まれる時間が続いたが、GK大久保 択生のファインセーブなどで守り切り、ルヴァンカップ初勝利を挙げた。J1第10節の対戦では、チアゴ サンタナが今季初ゴールを含む2得点を奪って二度リードを得る状態だったが、追いつかれてのドロー決着となった。
緊張感のある試合を行ってきた両チームだが、2試合合計で7得点も入っていることから、今節も点の取り合いになるかもしれない。清水としては、そのような展開になったとしても相手に競り勝つ攻撃を見せていきたい。
[ 文:田中 芳樹 ]

