清水と広島は今季すでに公式戦で二度対戦しており、結果は清水の1分1敗。その1敗はリーグ戦のものであり、CKから荒木 隼人に決められたゴールが決勝点になっている。清水としてはこの借りを返したい。
清水は現在、公式戦では4試合連続でドローとなっている。直近の明治安田J1第11節・湘南戦では、チアゴ サンタナのゴールで先制したものの、88分にウェリントンに豪快なゴールを決められて同点に追いつかれている。ロティーナ監督が「勝点2を失った印象。勝利にふさわしい内容だったと思う」と話すように、ゲームを支配しながら、最後に落とし穴に落ちてしまったような試合だった。
今季はこのようなゲームが多く、リーグ戦で先制した試合は1勝3分1敗で勝率はわずか2割。むしろ先制点を奪ってからの展開に問題がありそうだ。湘南戦でも、何度も訪れた追加点のチャンスを決め切ることができていない。2点目をいかにして取るのかがチームの課題になっている。直近のリーグ戦から中2日のため、これまでの傾向からすると大幅なメンバー変更がありそうだが、替わって入った攻撃陣に期待することは、ゴール前の質。決定力をいかに発揮するのかということになりそうだ。
対する広島は、公式戦5戦勝利なしという状況だ。直近の試合はJ1第11節・福岡戦。9分に東 俊希が相手のロングボールに対する目測を誤り金森 健志に突破を許すと、クロスがオウンゴールとなっていきなり先制を許してしまうが、その東が取り返す。28分に青山 敏弘のクロスに頭で合わせて同点に追いついた。しかし、58分にクロスのこぼれ球を前 寛之に強烈なボレーで叩き込まれてしまう。終盤は東が再び惜しいシュートを放つなど怒とうの攻撃を見せるが、最後まで追加点を奪えなかった。
「内容は細かなところがいろいろありますが、2失点したということを強く反省しないといけないですし、チャンスを作れなくはなかったですけど、インテンシティーの高い、ある意味蹴り合いのようなゲームになった。その中でもっと自分たちのペースを主導的に握れるチームになりたいと思います」と城福 浩監督が言うように、迫力があと一歩足りなかった。このリーグ戦の悔しさを胸に、今節を迎えることになる。ルヴァンカップでは先ほど述べたように、3試合で勝点1しか奪えていない。これまでカップ戦3試合に先発している鮎川 峻などフレッシュな選手が、チームに勢いを与えたい。
[ 文:田中 芳樹 ]

