札幌の前節は4月23日のホーム・柏戦。札幌厚別公園競技場特有の風に加えて小雨も降る難しいコンディションの中、14分にミラン トゥチッチが先制点を奪う。後半は柏の猛追を受けながらもしっかりとはね返していたが、アディショナルタイムにドラマが生まれてしまう。選手交代によって攻撃を厚くした柏がゴールに向かう勢いを強めると、90+3分、90+4分と立て続けにゴールを奪われて逆転負け。1-0のまま逃げ切っていればグループステージ突破が確定していたことを踏まえると、痛恨の逆転負けと言うしかない。
直近試合は5月14日に行われた明治安田J1第13節・鹿島戦で、これは1-4で大敗。勢いを持って試合に入ってきた首位チームのアグレッシブなプレーに押されてしまい、前半のうちに3点を奪われる。後半立ち上がりにもセットプレーから失点を喫し、その後は菅 大輝のファインゴールで一矢報いるも、そのままタイムアップの笛を聞いた。
一方、初夏の近づきを思わせる5月中旬の北海道に乗り込む鳥栖の前節は、ホームで京都を相手に3-0と快勝している。開始早々に福田 晃斗のゴールで幸先よく先制すると、後半立ち上がりにも岩崎 悠人が決めてより優位に立つ。さらに、後半アディショナルタイムには藤原 悠汰がダメ押しの3点目。引き分け以下で敗退が決まってしまう重要な試合で、前後半の立ち上がりと終了間際という肝心な時間帯で得点を重ねてグループステージ突破の可能性を残してみせた。
鳥栖の直近試合は、こちらも先週末のJ1第13節。敵地での神戸戦は前半のうちに2点を奪われると、後半中頃にも加点され、終了間際にも失点。神戸のビルドアップに対して積極的に奪いに行ったが、相手にうまくスペースを見つけられ、0-4と大差をつけられてしまった。
直近の試合で大敗を喫したチーム同士の対決だが、ポイントとなるのはグループステージ突破の部分だ。札幌は引き分けでも突破が確定するのに対し、鳥栖は勝利が絶対条件。要するに、鳥栖はどこかで必ず得点を奪いにいかなければならない立場であり、札幌としてはそうした時間帯にうまく背後を狙えれば勝機は高まるはず。
果たしてCグループを勝ち抜くのはどのチームか。大きな注目が集まりそうだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

