Aグループの開幕節は昨季の明治安田J1を制した横浜FMが、昨季J1・18位で今季はJ2を舞台に戦う磐田をホーム・ニッパツ三ツ沢球技場に迎える。ホームチームは今季、公式戦4試合を戦って3勝1分と好調。対するアウェイチームは直近のリーグ戦で今季初勝利を挙げ、勢いに乗るきかっけをつかんで乗り込む。リーグ戦を挟んだ週中の開催となるだけに、選手の起用法を含めた両指揮官の采配にも注目だ。
横浜FMは直近のリーグ戦で今節と同じニッパツ三ツ沢球技場で広島と対戦し、1-1と引き分けた。その広島戦はJ1第2節・浦和戦から先発を2人入れ替えたものの、シーズン初戦のFUJIFILM SUPER CUP・甲府戦からメンバーをほぼ固定しており、今回は大幅入れ替えが濃厚だ。
W杯イヤーで過密日程だった昨季、シーズン中盤まではローテーションしながらチームの底上げを図ったケヴィン マスカット監督も「昨季と今季のスケジュールはまったく違う。昨季は開幕2週間で5試合組まれており、メンバーを替えざるを得なかった。ただ、メンバーを替えないというわけではない。今季もそのときが来れば、入れ替えるだろう」と明言。“そのとき”が今季初の連戦となる今節となりそうだ。
注目は、先週の選手追加登録直後の広島戦でスタメンに即抜擢されたGK一森 純が連続起用されるか。開幕2連勝に貢献したオビ パウエル オビンナを外し、一森を登用しただけに指揮官からの信頼は非常に高いと言える。ハイラインを敷き、ポゼッションサッカーを志向する横浜FMのGKは、DF裏のケアとビルドアップで高い能力を求められるだけに、2月下旬に合流したばかりの一森に実戦を通じて慣れさせるという観点からも、もう一度守護神を任せる公算が大きい。
ほかにも出番を渇望する選手は多い。喜田 拓也、渡辺 皓太の厚い壁に阻まれ、リーグ戦で先発のない藤田 譲瑠チマ。プレシーズンの練習試合でアピールに成功したものの、リーグ戦ではメンバー外となっている植中 朝日らに出場機会が与えられそう。彼らにとっては、爪痕を残すことでリーグ戦先発への足がかりをつかむ絶好の場となる。
対する磐田は2シーズンぶりに戦うJ2で開幕黒星スタート。J2第2節・山口戦の引き分けを挟み、直近の第3節・山形戦で競り勝ち、ようやく“開幕”を迎えた。J1昇格に最もプライオリティーを置いているだけに、山形戦からローテーションして臨む可能性は高い。
そして、横浜FMと同様、磐田にも楽しみな若手が多い。リーグ開幕戦の岡山戦で途中出場ながら2ゴールを奪った後藤 啓介はまだ17歳のルーキー。生粋のドリブラーである古川 陽介も出場機会を与えられておらず、虎視眈々と出番を狙っているはずだ。両者ともに将来有望な未完の大器を多く抱えているだけに、若手たちの躍動が期待できる一戦となりそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]
