昨季の明治安田J1王者・横浜FMはここまで順調に2連勝。Aグループ第1節・磐田戦で1-0の辛勝ながら白星スタートを決めると、アウェイでの第2節・鳥栖戦は2-0で快勝した。リーグ戦の主力組を中心に臨んだ鳥栖戦は0-0で折り返した後半、途中出場の植中 朝日、吉尾 海夏が連続得点。リーグ戦で出場機会のない面々の活躍が光り、チームの底上げが感じられる一戦となった。
今節は直近のJ1第6節・C大阪戦から中3日での開催。ここまで主力組を軸にルヴァンカップを戦ってきたが、中2日で横浜FCとの“横浜ダービー”が控えているスケジュールを踏まえれば、C大阪戦から多少の入れ替えはありそうだ。さらに今節は世代別を含めて代表活動がないことから、横浜FMとしては初めて『U-21選手の先発出場義務ルール』が適用される一戦となる。
横浜FMのU-21該当選手は、U-22日本代表の藤田 譲瑠チマとU-20日本代表の山根 陸の2人。少なくとも1人の先発がマストとなる中、濃厚なのは藤田か。リーグ戦では途中出場が続いているが、ルヴァンカップ初戦の磐田戦では先発し、勝利に貢献した。山根も直近のC大阪戦で今季初めてリーグ戦に出場し、本職ではない右SBを難なくこなした。3月は長期の代表活動に勤しんだが、コンディション面に問題はなさそうだ。
右SBの人選も注目ポイント。3月29日の練習中、鳥栖戦で復帰したばかりの小池 龍太が右膝蓋骨を骨折し、全治6カ月が見込まれる大ケガを負った。さらに松原 健も鳥栖戦で負傷退場しており、先のC大阪戦ではJFA・Jリーグ特別指定選手の吉田 真那斗が先発を担った。連戦で苦しい局面にはなるが、実戦経験のある上島 拓巳か、山根の抜擢が落としどころになりそうだ。
対する札幌はAグループ第1節・鳥栖戦こそスコアレスドローに終わったが、アウェイに乗り込んだ第2節・磐田戦では0-0で迎えた後半に打ち合いの末、アディショナルタイムにミラン トゥチッチにゴールが生まれて劇的勝利を収めた。
札幌は今節からアウェイ連戦となり、初戦と同様にローテーションするのが濃厚だろう。横浜FMと対戦した約3週間前のリーグ戦では2-0で快勝しており、当時とメンバーは入れ替わるかもしれないが、その良いイメージを持ってアウェイに乗り込めるのはポジティブな材料だろう。
このカードの焦点は毎度のごとく、札幌がマンツーマンディフェンスでハメ切るのか、横浜FMが流動性を高めてビルドアップではがすのか。3月のリーグ戦では札幌に軍配が上がったが、横浜FMも1カ月も経たずして同じ轍を踏むつもりはない。連戦とはなるが、互いのフィロソフィーでもある高強度バトルを期待したい。
[ 文:大林 洋平 ]
