直近の公式戦である明治安田J1第14節に続き、ホームでの連戦となる鳥栖だが、その試合では新潟と対戦。立ち上がりから激しいプレスで主導権を握ると、CKから小野 裕二がゴールを奪い、早い段階で先制に成功する。その後は新潟の猛攻に耐える時間が長くなったが、集中した守備で無失点のまま試合を進めていくと、終盤には河田 篤秀がPKを決めて追加点。最後まで失点を許さず、3試合連続のクリーンシートを達成し、完封勝利を収めている。
対する磐田は直近の公式戦であるJ2第17節で、いわきと対戦。互いに得点が奪えない時間が続いたものの、終盤にドゥドゥの鮮烈なミドルシュートで先制に成功する。しかし、今季初の4連勝が見えてきた終了間際にCKから同点ゴールを許してしまい、連勝は『3』でストップした。
両チームが戦うAグループは、すでに首位の横浜FMがプライムステージ進出を決めている。3位の鳥栖は、2位・札幌との対戦を終えており、すでに自力での2位浮上の可能性が消滅。勝点3差を逆転するためにも残り2試合は連勝が求められる中で、まずは磐田に勝利し、最終節に望みをつなげたい。
一方の磐田は4連敗で、すでにグループステージ敗退が決まっている。リーグ戦と並行して戦っていることもあり、今大会では直近のリーグ戦からメンバーを入れ替えながら、出場機会の少ない選手や若い選手たちにチャンスを与えて、チーム全体の底上げも図っている。
両チームにとって難しいのは、リーグ戦との試合間隔になる。鳥栖は新潟戦から中3日で、この試合を終えると中2日で土曜日にリーグ戦が控えていることを考えれば、一定数以上のメンバーの入れ替えが濃厚だ。その鳥栖よりもさらに難しい状況なのが磐田。いわき戦から中2日で、さらに九州への長距離移動も加わる。さらに、この試合を終えると、こちらも中2日でアウェイでのリーグ次節・長崎戦が控えており、鳥栖以上に大幅なメンバーの入れ替えとなることが予想される。とはいえ、大津 祐樹や後藤 啓介などケガ人も抱えているだけに、どうやり繰りしていくのか横内 昭展監督は頭を悩ませることになりそうだ。
鳥栖はプライムステージ進出のためには、とにかく勝利あるのみといった状況。ここ最近のリーグ戦ではスタメンがほぼ同じ顔ぶれとなる試合が多くなっているだけに、ここでチャンスを得る選手たちはリーグ戦での出場機会を増やすためにも奮起が求められる。
リーグ戦のことも脳裏によぎるであろう両者だが、目の前の勝利により集中した姿を見せることができるのはどちらか。
[ 文:杉山 文宣 ]
