JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦が行われるNDソフトスタジアム山形では、J2山形とJ1京都が対戦する。両者が相まみえるのは京都がJ2に所属していた2021シーズン以来で、そのシーズンは京都が2試合いずれも完封で勝利を収めている。さらにさかのぼると、京都は対山形5連勝中。今回山形が勝てば、2019年の明治安田J2第7節以来となる。蛇足になるが、山形がJリーグに参入した1999年、最初に臨んだヤマザキナビスコカップ(ルヴァンカップの前身)1回戦の相手が京都だった。当時は2試合戦って勝ち上がりを決めていた中、2戦合計で9-1と、1996年からJリーグの舞台に立つ先輩の京都が格の違いを見せつけた。そんな中、山形ホームで行われた第1戦では、京都のGK松永 成立(現在は横浜FMのGKコーチ)がゴールを記録している。
昨季のルヴァンカップではともに初戦でカテゴリーが下位のチームに敗れているが、今季はともに2-0で初戦を突破し、2回戦にコマを進めている。
山形は1回戦でJ3鹿児島と対戦。直近のJ2第6節・徳島戦から中2日で迎えた中、先発メンバーを総入れ替えして臨んだ。15分にセットプレーの流れから
藤本 佳希が先制点を奪い、35分には
イサカ ゼインが自ら獲得したPKを決め、前半で2-0とリードした。後半は決定機を多く作りながら決め切れず、3点目を奪うことはできなかったが、相手の攻撃を封じることに成功。昨季はアウェイで行われた1回戦で当時J3の富山に敗れて敗退となってしまったが、今回はホームでの開催を実現させることができた。
J2優勝を目指している今季のリーグ戦では、現在14位。今季は3連敗に始まり、そこから2連勝したものの、その後は3試合ドロー続き、順位を上げ切れずにいる。京都に勝利することで、リーグ戦の再点火にもつなげたい思いはあるだろう。中3日で迎える今回はホーム連戦となるため移動はないが、バックアップのメンバーが充実していることや、この試合から中2日でリーグ次節・いわき戦が予定されていることから、1回戦に続いてリーグ戦からの大幅なメンバー変更が予想される。
京都は1回戦でJ3鳥取と対戦。直近のJ1第6節・清水戦のスタメンから
須貝 英大以外の10人を入れ替えて臨んだ中、こちらも前半にセットプレーから先制点を奪う。CKの跳ね返りを蹴り込んだ
中野 瑠馬がプロ初ゴール。後半には
福岡 慎平のFKを
ラファエル エリアスが頭で合わせてゴール内に収め、突き放した。昨季は延長の末、J3長野に2-3で敗れた初戦を、今季は危なげなく突破した(※昨季の初戦は2回戦だった)。
今季のリーグ戦では現在、首位と勝点2差の7位につけている。リーグ戦ここ4試合は3勝1分と負けなしで好調。衝撃的だったのは直近のJ1第9節・鹿島戦。30分までに2点のリードを許しながら、61分に
奥川 雅也のゴールで1点を返すと、終盤に
ラファエル エリアスの2得点で逆転に成功。その後、後半アディショナルタイムに追いつかれたが、終了間際に三たび、
ラファエル エリアスがゴールを決めて勝ち越した。
京都にとっては公式戦7連戦の4戦目。そして、中2日でのアウェイゲームとなる。状況的には先発の大幅入れ替えは必至だが、鹿島戦で
アピアタウィア 久と
福岡 慎平を45分だけでベンチに下げるなど、選手のコンディションを見極めながらの起用が続けられている。
ボールを保持して主導権を握り、相手を動かしながら崩していきたい山形。攻守の切り替えが早く、1試合平均スプリント回数がJ1で1位の京都。カラーが違う2チームによる一戦で、どちらが質と勝利への執念で上回るのか。
[ 文:佐藤 円 ]