両者は明治安田J2第39節に、今回の舞台である味の素スタジアムで対戦している。前半、千葉が2本のシュートをどちらも決めてリードしたが、後半の終盤に東京Vが怒とうの反撃。3得点を奪って大逆転勝利を奪った。内容も全体的に悪くなかった東京Vとしては良いイメージが、千葉としてはイヤな思い出が残る。千葉はそれを払しょくする、リベンジするという思いが強い。第39節では出場していなかった田中 和樹、日高 大という両サイドのキーマンを加えることで、よりパワーアップした姿で臨むことになるだろう。「自分たちのクラブの特徴は、ずっとあるひたむきさ、ハードワーク。それを出したい」(鈴木 大輔)。
自動昇格はかなわなかった3位の東京Vだが、10試合負けなしという自信を携えて、プレーオフに突入することになった。負傷者も戻ってきており、リーグ最少失点の守備をベースに「相手陣でサッカーをする」という城福 浩監督が掲げた志向を貫こうとするはずだ。マテウスの言うとおり、「一番危険なのは、引き分けでも勝ち上がれるというアドバンテージを考えて試合に入ること」を注意しつつ、そのレギュレーションを有効に使いたい。「いつもどおり、集中して試合に入る。点を取られないことで、自分たちのチャンスは増えていくと思う。共通意識を高めていく」(齋藤 功佑)。
当日は3万人以上の観衆が集うことが予想されている。今季の両チームには、シーズンが進むにつれて観客数が増えていったという共通点がある。歴史があるチームだ。古くから各チームをサポートしてきたファン・サポーターも訪れるはずだ。
緑と黄色に染まる味スタで、勝ち上がりを決めるのはどちらになるか。
[ 文:田中 直希 ]
