明治安田J1昇格プレーオフ準決勝の厳しい戦いを勝ち抜き、勝つか負けるかで天と地ほどの差がある決勝の舞台に進んだのは、千葉と徳島。2013年の準決勝以来、12年ぶりにプレーオフで激突することになった。
両者ともに準決勝での勝ち上がり方は劇的だった。大宮と対戦した千葉は、前半で2失点、さらに後半開始早々にもう1失点を喫して3点のビハインドを背負う苦しい展開を強いられた。しかし、71分のカルリーニョス ジュニオのゴールを皮切りに77分にエドゥアルド、そして83分に17歳の姫野 誠がゴールを決めて同点にすると、87分に河野 貴志がCKからゴールを決めて逆転した。
一方の徳島は前半にゴールを許し、なかなか得点を奪えない時間が続いたが、シーズン終盤にケガから復帰した主将・岩尾 憲のサイドチェンジをきっかけにし、最後はトニー アンデルソンがゴールを決めて同点に。その後はリーグ最少失点を誇る守備で磐田の反撃を防ぎ切り、引き分けの場合は年間順位が上位のクラブを勝者とするという試合方式によって勝ち上がりを決めた。
両チームのスタイルは明確に異なり、千葉は攻守にわたって前を目指すアグレッシブ性、徳島は堅い守備からのカウンターを持ち味とするが、そろってキーワードとして挙げるのは、「チャレンジャーとして戦うこと」、「1年間積み上げてきたことを出すこと」。精神面で相手に負けないことはもちろん、スタイルが違うからこそ、自分たちが積み上げてきたことを発揮したチームが優位に試合を進めることになるだろう。
徳島が勝てば5年ぶり、千葉が勝てば実に17年ぶりのJ1復帰。あと1試合、90分ですべてが決まる。
[ 文:菊地 正典 ]
