徳島は1ケタ順位の中で推移していく中、リーグ最少失点を土台にしながら着実に歩を進めてきた。そして、シーズン序盤は得点が少なかったが、明治安田J2第11節・富山戦あたりからは少しずつ成果が生まれ始め、複数得点の試合も増加傾向。総得点はリーグワースト3位タイの『17』とまだまだ少ないものの、得失点差ではリーグ4位(+10)まで浮上して数字のバランスもとれてきた。
千葉は開幕6連勝と、序盤戦を駆け抜ける猛ダッシュを見せた。その6勝のどれもが複数得点によるもので、中には5得点を挙げた試合があることからも分かるように、攻撃力が目立つ。ただ、ゴールデンウィークに入り始めた頃から少しずつ毛色が変化してきた。引き分けや黒星が増加傾向にあり、リーグ戦直近3試合は無得点という現状だ。
徳島の注目選手は、チーム最多となる5得点を挙げているルーカス バルセロス。
水曜日に開催された天皇杯2回戦・山口戦で途中出場して試合勘はつかんでいるが、前節・今治戦は累積警告による出場停止だったため、中断期間も重なってリーグ戦の出場は5月25日の前々節・磐田戦が最後。ピッチに立てば約3週間ぶりのリーグ戦出場となるルーカス バルセロスは、攻撃で存在感を示しているだけでなく、守備にも慣れてきている。同サイドの後方から動きを見てきたエウシーニョも「プレーを重ねていく中で少しずつ成長している結果がいまの守備に至っていると思います」と言及する。
対する千葉の注目選手は、ここまで2得点2アシストの右ウイング・田中 和樹。
千葉は両ウイングが分かりやすい攻撃の要だが、左ウイング・椿 直起も2得点4アシストと結果を残している。あえて田中 和樹に焦点を当てて紹介したのは、徳島は左サイドに攻撃の戦術面でのタスクが多くあり、かみ合わせとしては千葉の右サイド、徳島の左サイドの攻防が1つの見どころになりそうだからだ。
リーグ前半戦のラスト、美しく締めくくるのは徳島か、千葉か。
上位対決、間もなくキックオフ。
[ 文:柏原 敏 ]


