柏は前節、アウェイで広島と対戦。「ボールを奪ってから安定してパスで動かすことができなかった。そういう時間が続いてしまったことで、相手の攻撃が勢いづくきっかけを与えてしまった」とネルシーニョ監督が振り返ったように、柏は終始主導権を握られる苦しい展開を強いられた。それでもGK守田 達弥やプロ2年目のCB土屋 巧と田中 隼人らが奮闘していたが、終盤に失点して0-1で敗戦。リーグ戦では3試合連続完封負けと、ゴールもなかなか挙げられていない。
それでも、先週末のJリーグYBCルヴァンカップDグループ第2節・福岡戦では、得点力不足解決に向けて光明が見えた。この試合で2得点を挙げたのが、今季新加入の大型FWフロート。16分にマテウス サヴィオのクロスを右足で合わせると、67分にもマテウス サヴィオのクロスに対して「ボールをフリックして方向を変えようとした」(フロート)技ありゴールで得点。「サヴィオのクロスのおかげで得点を決められた」と本人は謙遜したが、巧みな動き出しとスピード、決定力は確かなものがあることを柏サポーターに知らしめた。2点差を追いつかれ、今季公式戦初勝利を挙げられなかったことは痛恨だが、彼の活躍はポジティブに捉えたい。
それを踏まえた上で気になるのが、前線の組み合わせ。今節はU-22日本代表に選出された細谷 真大が欧州遠征から帰国。順当にいけば、今季公式戦3得点を挙げている彼とフロートが2トップを形成すると思われる。ただ、代表活動や欧州との時差による疲労はもちろん、福岡戦では武藤 雄樹がフロートを生かすよう努める動きも見せていた。フロートとのコンビネーションでいえば武藤に分がありそうだが、果たして指揮官はどんな選択を下すのか。人選と彼らを生かすためのシステムに注目したい。
対する浦和は前節、ホームで新潟と対戦。立ち上がりに失点する苦しい展開となったが、酒井 宏樹と明本 考浩の得点で前半のうちに逆転。それまで無敗だった新潟を下し、3連勝を飾った。マチェイ スコルジャ監督は「両SBが点を取ってくれた試合になったのはうれしい。だが、アタッカーたちも今後の試合で点を取ってもらえれば」と試合後に話した。
先週末のルヴァンカップBグループ第2節はホームで清水と対戦。多くの主力選手が出場した中、最近のリーグ戦では途中出場が続いていたブライアン リンセンが来日初ゴールを記録するなど、上々の出来で前半を終える。しかし、後半に主導権を握られた時間帯で失点を喫し、ドロー。「重要な勝点2を失った」と指揮官はコメントを残したが、今節はその悔しさを力に変えて勝利をつかみたい。
対戦成績を見ると、リーグ戦の直近5試合は柏に勝利がなく、三協フロンテア柏スタジアムでの直近3試合は浦和が1勝2分。果たして今節はどちらに軍配が上がるのか。キックオフは3月31日(金)の19時だ。
[ 文:藤井 匠 ]
