C大阪は前節、アウェイで上位の名古屋と対戦し、1-3で敗戦。開始4分にカピシャーバのリーグ戦初ゴールで幸先よく先制したが、そこからマンツーマン気味に人を捕まえにきた名古屋の守備によってビルドアップで後手を踏み、前半だけで3失点。後半は引いてカウンターに徹した名古屋に対し、ボールは保持したものの攻めあぐね、反撃の狼煙を上げることができずにタイムアップ。今季初の3連勝で意気揚々と臨んだ一戦だったが、上位の壁にはね返される結果に終わった。
そこから中3日で迎えた天皇杯2回戦は名古屋戦から先発全員を入れ替えて臨み、関西リーグ1部のCento Cuore HARIMAに5-0で勝利。U-20W杯帰りの北野 颯太が2得点、阪田 澪哉、石渡 ネルソンにプロ初ゴールが生まれるなど明るい話題もあり、チームの空気は再び活性化された。「(主力組の選手たちも)このゲームをスタンドから観て、いろいろなことを感じたと思う。今日の勝利はそうした意味も含めて、大きな試合になった」と小菊 昭雄監督もチームにもたらす相乗効果を述べた。
首位を走る神戸に挑むにあたり、相手のプレスに後手を踏んだ前節の反省は生かしたい。今季は強度を前面に押し出すサッカーで快進撃を続けている神戸も、3トップから始まるプレスの圧は強い。C大阪としては「前節と同じことを繰り返さないことが重要」(香川 真司)であり、前半で失点を重ねる展開は避けたい。プレスを回避する長いボールも織り交ぜつつ前線で起点を作り、両サイドからのクロスでゴールに向かいたい。ここまでC大阪は横浜FMを除き、上位陣から勝利を挙げられていない。優勝争いに加わっていくためにも、神戸を叩き、後半戦へはずみをつけたい。
対する神戸は、前節は川崎Fとのホームゲームが予定されていたが、台風2号の影響で公共交通機関の運転見合わせにより、川崎Fの前日および当日の遠征が不可能となったため、中止に。予期せぬ形で延期され、横浜FMに勝点で並ばれてしまった。今節の結果次第では首位陥落の可能性もあるだけに、落とせない一戦となる。また、多くのクラブが天皇杯2回戦を戦ったミッドウィークも、神戸は変則的な日程となった。6日に国立競技場でバルセロナとの親善試合が行われ、古巣対戦となったアンドレス イニエスタは先発出場。0-2で敗れたが、「この経験を今後の戦いに生かしたい」と吉田 孝行監督。欧州トップレベルの相手から学んだことを糧にし、リーグ戦のエネルギーに変えていきたい。
前半戦を引っ張ってきた神戸が首位を維持するための勝点3をつかむか。序盤のつまずきから立て直し、徐々に順位を上げてきたC大阪が上位に食らいつく勝点3をもぎ取るか。火花が散る“関西ダービー”の行方やいかに。
[ 文:小田 尚史 ]


