5月のリーグ戦は3分3敗と苦しんだC大阪だが、6月は天皇杯2回戦で鳥取に勝利して流れを変えると、3年ぶりに挑んだACLのグループステージは4勝2分で首位通過を果たした。高温多湿のタイで中2日の6連戦という過密日程を乗り越えるべく、レヴィー クルピ監督はターンオーバーも敢行し、選手を総動員。帯同したほぼすべての選手がプレーしたことで、チームの結束力も高まった。
ACLは新型コロナウイルス感染症対策のため、練習場と試合会場、ホテル以外は外出できず、食事も各自の部屋で取るバブル方式での開催となった。帰国後も2週間は隔離生活を余儀なくされており、選手・スタッフは現在もホテル暮らしとなっている。引き続き心身ともに緊張感のある日々が続いているが、前述のとおり、充実したACLを過ごしたことで日本に戻ってからの選手たちの表情も明るい。ここからはJリーグに戦いの場を戻すことになるが、7月の3試合はC大阪にとって上位との勝点差を詰めるチャンス。まずは今節、3位の神戸から勝利をつかみ、ACLで得た勢いを加速させていきたい。注目は坂元 達裕。自身初の日本代表での活動を終えて臨んだACLでは、苦しい展開となったグループJ第2節と第3節で見事な活躍を見せた。今節も、成長を続けている背番号17のプレーに期待したい。
対する神戸はリーグ戦3連勝中で3位へ浮上。目標に掲げているACL出場権獲得へ、着実にその歩みを進めている。直近のリーグ戦で負傷交代したアンドレス イニエスタの状態は気がかりだが、3連勝の間は計10得点と攻撃の破壊力を見せつけている。今節の注目は山口 蛍。2018年まではC大阪の一員としてヨドコウ桜スタジアム(旧キンチョウスタジアム)でも好プレーを見せていたタフネスボランチだ。今節は慣れ親しんだかつての庭で、得点力も増した“神戸の山口”がどのようなプレーを見せるか。
ACLでグループステージを首位通過した勢いそのままに、新たなスタジアムとともにリーグ戦で巻き返しを図りたいC大阪。4連勝で上位固めをもくろむ神戸。大阪府と兵庫県という隣り合う両チームの“関西ダービー”は激戦の予感が漂う。
[ 文:小田 尚史 ]


