互いに公式戦4連戦目となる明治安田J1第10節。YANMAR HANASAKA STADIUMでは、3勝3分3敗で12位のC大阪が3勝4分2敗で8位の川崎Fを迎える。両チームの勝点差は『1』。今節の結果次第で順位は入れ替わるとあって、激戦必至の中位対決だ。ともに勝利したJリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド3回戦から中2日での一戦となる。
C大阪は直近の公式戦5試合で3勝2分。特に5試合で失点は『4』と守備の安定感が増してきた。もっとも、前節・横浜FM戦では失点こそゼロに抑えたが、前半から横浜FMの右ウイング・近藤 友喜にスペースを突破され、決定機も複数作られた。今節の相手・川崎Fの右サイドにも伊藤 達哉がいる。左サイドのCBとウイングバックの連係構築は必須の課題となる。
また、失点は減ってきた一方、リーグ戦に限れば第6節・東京V戦以降、4試合で奪った得点は『2』。直近のホームゲームは2試合連続でスコアレスドローに終わっており、ホームのサポーターが歓喜で沸く瞬間は訪れていない。
「攻撃のところでも数字は増やしていきたい。戦術的な落とし込みをしないといけない。その上で、最後のフィニッシュゾーンに関しては、選手一人ひとりが自分の持っている能力を出すことが大事」と話すのはパブロ マチン監督。決定機の数そのものを増やすこと、さらに相手のペナルティーエリア内では個が仕事をすること。その両輪を高めていく必要がある。
注目はルヴァンカップ3回戦・鳥取戦で復帰した櫻川 ソロモン。コンディション不良でルヴァンカップ2回戦・藤枝戦から公式戦3試合を欠場していたが、戦列に復帰した彼が前線で起点を作り、2列目のルーカス フェルナンデスや横山 夢樹を生かしていきたい。

得点力を課題とするC大阪にとって、復帰した櫻川ソロモンにかかる期待は大きい(写真は2026/27 J1第8節・長崎戦)
一方の川崎Fは、前節は名古屋に1-2で敗れ、リーグ戦で4試合ぶりの敗戦を喫した。山本 悠樹は「チャンスがあるときに取り切るところ、リードしてゲームを進める時間帯が今日はなかった。そういう時間帯がないと勝つのは難しい。質のところやキワのところだと思うので、そういうところで先に得点を取れるようになるとゲーム展開自体が変わってくる」と試合後に振り返ったが、今節も作ったチャンスをいかに仕留めるか。アウェイということもあり、先制点が特にカギを握る試合になりそうだ。
注目の選手はマルシーニョ。今季はここまで6得点とフィニッシャーとしても活躍しているが、中央が堅いC大阪に対し、サイドの背後を突くドリブルで突破口を見いだしたい。また、9月度の月間ベストゴールを受賞した川崎Fの伊藤 達哉と、月間ベストセーブを受賞したC大阪のGK中村 航輔。両者のゴール前での駆け引きにも注目だ。

川崎Fはチーム最多6得点を挙げるマルシーニョの打開力がカギを握る
開幕から9試合を終えて上位、中位、下位が徐々に分かれてきた中で、上位に食らいつくためにも互いに勝点3は必須だ。ルヴァンカップ3回戦から中2日。タフな連戦をチーム一丸で制するのは果たしてどちらか。
[ 文:小田 尚史 ]