本拠地で戦える町田にとってはクラブ史上初の準々決勝進出が懸かっている。ちなみに過去最高成績タイのラウンド16進出となった2015年は、浦和に1-7の大敗を喫した。今回で三度目の挑戦となるが、現在J2で首位を走っていることで自信を持って臨めるはずだ。
なお今年度の天皇杯は、リーグ戦で出場機会の少ないメンバーを中心に編成されている。リーグ前節・徳島戦から中3日で迎える新潟戦である上に、リーグ次節は中2日で岡山とのアウェイゲームを戦うため、ラウンド16も“チーム天皇杯”で臨む可能性が高い。
それでも、町田はリーグ戦で首位を走っている力を証明するかのように、チームとしての総合力が高く、3回戦では当時J1で首位に位置していた横浜FMに4-1の大勝を飾っている。新潟にとっては決して侮れない相手だ。なお、横浜FM戦ではプロ初先発となった布施谷 翔がプロ初ゴールを記録し、“新星”の名を欲しいままにした。その結果は、リーグ戦では出場機会がなくても、準備を整えてきた成果。布施谷は「チャンスが巡ってきたら、臆せず相手に挑みたい」と新潟戦に向けて話しており、鼻息は荒い。もちろん、そのほかの選手も虎視眈々と活躍の機会をうかがっており、布施谷に続く“新星”が現れるかに注目だ。
一方、アウェイに乗り込む格好の新潟にとっては、J1がインターバルに入っていたため、7月19日以来の公式戦となる。休息をとりながら、公式戦の再開に向けてチーム戦術をブラッシュアップしてきたはずだ。
新潟はボール保持を志向しているチームであるため、試合の縮図は新潟がボールを掌握し、町田がボール奪取からのカウンターを狙う展開か。新潟がいなすか、町田が自慢のプレスでハメるか。自分たちの土俵に引きずり込んだチームが、準々決勝進出を手繰り寄せるに違いない。
また、かつて町田に所属していた鈴木 孝司と太田 修介は“Gスタ凱旋”となる。特に太田にとっては、昨季限りで町田を離れてから初めて町田GIONスタジアムのピッチに立つ可能性がある試合だ。日本体育大の同期でもある町田のGK福井 光輝は「対戦できるならば楽しみ。シュウ(太田)のポテンシャルを出させないようにしていきたい」と話し、かつての同僚との対戦が待ち切れない。
町田が上位カテゴリー食いを成し遂げるか、新潟が返り討ちにするか。熱戦が約束された試合は、どの会場よりも早い18時30分にキックオフの号砲が鳴る。
[ 文:郡司 聡 ]
