両チームは、6月にJリーグYBCルヴァンカッププレーオフラウンドにて、ホーム&アウェイで二度対戦。今回は天皇杯で対戦と、カテゴリーの異なるチームが同一シーズンで三度対戦するのは珍しい。
なおルヴァンカップでは、第1戦は長崎が先制したものの、ホームの新潟が2-1で逆転勝利。第2戦でも長崎が先制したものの新潟が追いつき、1-1の引き分け。2戦合計で新潟が上回り、プライムラウンド進出を決めた。
つまり、長崎としてはルヴァンカップの悔しさを晴らすための一戦だ。ただし、直近の明治安田J2第23節・熊本戦から中3日で迎えるゲームであり、さらに中3日で第24節・甲府戦を控えている。現在J2では首位に立つものの、2位・横浜FC、3位・清水とは勝点差1。1つの勝敗が大きく状況を変化させる重要な時期のため、天皇杯では大幅なメンバー変更が予想される。
おそらく、ルヴァンカッププレーオフラウンド第1戦に近い11人がスターティングメンバーに並ぶことになる。注目したいのは守備陣。熊本戦ではスタメンから外れたGK原田 岳、左右のSBでの出場が予想される成瀬 竣平やモヨ マルコム強志、CBでの出場が予想される白井 陽貴らはいずれも、リーグ戦でのスタメン定着や返り咲きを狙う選手たち。ルヴァンカップにおける新潟との試合では、2戦とも先制しながら守備陣が耐え切れず、敗退となった。CBやSBには長期離脱者が出ていることもあり、今回は守備陣の奮起でラウンド16へとコマを進めると同時に、チーム全体の底上げを図りたい。
対する新潟は、再びカップ戦で長崎を破り、次のラウンドへ進むための一戦。こちらは直近のJ1第22節・鳥栖戦から中3日で長崎と戦い、そこから中2日で第23節・FC東京戦を迎える。
鳥栖戦では、中2日の相手に対して1週間の準備期間があり、日程面で上回っていたものの、ハイプレスに押されて3-4で敗戦を喫した。ただ、長崎はハイプレスを仕掛けるチームではなく、ルヴァンカップでの対戦時と同様にボールの保持は可能だろう。リーグ戦からある程度のメンバー変更が予想される中、どれだけ新潟らしい連動した攻撃を遂行できるか。ルヴァンカップの2試合にいずれもスタメン出場してゴールに迫った奥村 仁、第1戦で同点ゴールを奪った小見 洋太、ケガから復帰して徐々に出場時間を延ばしている小野 裕二など、個としても組織としても優れた攻撃陣は一瞬のスキさえあればゴールを陥れるだけの力を有する。
ルヴァンカップでの2戦がともにそうだったように、どちらともがチャンスを作り、勝敗を分けるのは決定機を決め切るか、守り切れるかという最後の質になりそうなこのカード。最後の一瞬まで気が抜けないヒリヒリした試合は、10日19時にキックオフを迎える。
[ 文:椎葉 洋平 ]