横浜FCは、6日に行われた明治安田J2第23節・秋田戦でクラブ記録を更新するリーグ戦8連勝を挙げ、文字どおりの“破竹の勢い”で、首位・長崎を追随している。リーグ戦における今季のクリーンシートはすでに13試合目となり、J2屈指の堅守は試合を重ねるごとに強固なものに。加えて、開幕当初は札幌から期限付き移籍で加入した福森 晃斗の“左足”頼みだった攻撃面も、ここ数節はキャンプから取り組んできた流れからの得点や、前線の特長を生かしたチャンスシーンを増やしている。各ポジションで軽めの負傷やコンディション不良によってメンバーの入れ替えは起きているが、ベンチスタートが長く続いた選手が先発で出場しても攻守のクオリティーの高さは変わらず。天皇杯3回戦はJ1の鳥栖が相手だが、どのメンバーが出ても尻込みすることなく、強気の姿勢で臨む。
対する鳥栖は現在、J1で残留圏ギリギリの17位に沈む。ここまでは、点を取れる試合と取れない試合の波が大きい印象。直近のJ1第22節は新潟相手に4発を決めて勝利を収め、2連勝としたが、22試合中9試合が無得点となっている。なお、リーグ戦におけるチーム最多得点者は、昨季まで横浜FCに在籍していたマルセロ ヒアン。ストロングであるスピードを生かした抜け出しを十二分に発揮し、すでに10ゴールをマーク。古巣戦となる3回戦で出番はあるか。
注目ポイントは、4バックの鳥栖に対して、3バックを採用する横浜FCのウイングバックが押し上がることで起こる、サイドの攻防。そこでどちらが優位に立つか。
昨季はJ1で二度対戦したが、戦績は1勝1敗。横浜FCとしては、J1残留争いの真っただ中にあった11月に、アウェイで3-1の勝利を収めたことが記憶に新しい。結果的に最終節でJ2降格が決まったものの、あの日の勝点3がチームに大きな自信と活力をもたらしたことは間違いない。立場上チャレンジャーであることは変わらないが、1年でのJ1復帰、そしてその先にある来季の戦いにつなげるためにも、この1試合をモノにしたいところだ。
対する鳥栖もリーグ戦を折り返して迎えるこのカップ戦は、J1残留に向けても、勢いをさらにつけていきたい一戦だろう。中断期間前のホーム2連戦を前に、公式戦3連勝を飾ることはできるか。
暑さとも戦う、連戦での総力戦。互いのプライドをぶつけ合う戦いに注目が集まる。
[ 文:青木 ひかる ]
