約1カ月半ぶりのホーム戦となる鳥栖は前節、アウェイで名古屋と対戦。「入りから相手のプレスにハマって、相手ペースになった中でチームとしてその流れをひっくり返せなかった」(藤田 直之)と前半は劣勢。さらに後半に入ると、50分に山﨑 浩介が得点機会阻止で一発退場。数的不利になった中で先制を許してしまったが、持ち前のボール保持と運動量で数的不利を感じさせない攻撃を展開すると、終了間際に途中出場の横山 歩夢が上げたクロスを同じく途中出場の富樫 敬真が頭で押し込み、同点に追いついた。貴重な勝点1を奪い、J1残留を確定させた。
対する横浜FCは前節、アウェイで札幌と対戦。札幌のアグレッシブな姿勢にやや押される入りとなった中で、前半のうちに2失点を喫する厳しい展開となってしまう。J1残留のために勝点3が欲しい中で、後半はリスクを負って前に出てチャンスも増加したが、得点に結びつけることができず。反撃は終了間際にCKからンドカ ボニフェイスが挙げた1点にとどまった。
両者のチームカラーと置かれている状況を考えれば、鳥栖がボールを保持して押し込み、横浜FCはある程度守りを固めながらカウンターを狙う。そういった構図になる可能性が高い。鳥栖としては自分たちが押し込んでいるときのリスク管理と、カウンターへの対応が勝利へのポイントになるだろう。ファン ソッコも「守備者の自分たちが手を焼いてしまうような場面を作らないためにも、自分たちが良い形でボールを握りながら常に主導権を持って攻撃をやり切ること。それができれば、1人の力に頼ることなく、全員の力で守備もうまくカバーしていける」と攻撃を完遂することをテーマの1つに挙げた。
横浜FCとしては、この鳥栖戦後に勝点差2で追う17位の湘南との直接対決が控えている。残留争いの大一番を良い状態で迎えるためにも、鳥栖からなんとしても勝点3を奪いたいところだ。鳥栖には公式戦ここ5試合勝てておらず、駅前不動産スタジアムでの直近2戦はいずれも0-3の完敗を喫している。そういった過去のデータを払しょくできるかどうか。J1残留への強い意志が求められる一戦になるだろう。
鳥栖は先発出場を続けてきた山﨑が出場停止。代役となる選手のパフォーマンスが注目される。
ルーキーながらここまで27試合に出場している横浜FCの林 幸多郎は鳥栖のアカデミー出身。育成組織時代に視線を送っていたトップチームのホームでの試合となるだけに、彼のプレーにも注目したい。
鳥栖がホームでの連勝を果たすのか。横浜FCがJ1残留のために必要な勝点3をつかむのか。気持ちの強さが問われる一戦だ。
[ 文:杉山 文宣 ]
