湘南は、たった数週間で大きく陣容を入れ替えた。6月28日の明治安田J1第22節・横浜FM戦を最後に畑 大雅が海外移籍を見据えてチームを離脱し、その後シント・トロイデン(ベルギー)への移籍が発表された。福田 翔生も第23節・神戸戦を最後にブレンビー(デンマーク)へ移籍し、さらに鈴木 淳之介もコペンハーゲン(デンマーク)へ旅立った。
山口より期限付き移籍で加入していた糸原 紘史郎も期限付き移籍期間満了を迎えたことから、湘南はここから立て続けに新加入選手を迎えた。まず神戸戦を前に横浜FMからポープ ウィリアムを完全移籍で、浦和から二田 理央を育成型期限付き移籍で獲得。両者はすでに湘南のユニフォームを着てピッチに立った。
続いて7月7日には浦和から吉田 舜の期限付き移籍加入と、広島から松本 大弥の完全移籍加入を、9日には新潟から太田 修介の完全移籍加入を発表した(※松本 大弥は広島で、太田 修介は新潟で今年度の天皇杯に出場しているため、湘南では同大会出場不可)。横浜FM戦後の会見で山口 智監督が「今後チームはいろんな意味で動いていく」と示唆したとおり、これだけ人が動いたことを受け、今後は先発も、戦い方も、さまざまな面で違った色を見せていくだろう。
対する清水は動きがほとんどなく、7月7日に小竹 知恩が群馬へ育成型期限付き移籍したのみ。だが、直近のリーグ5試合で2分3敗と勝てていないことから、なんらかの変化を要することは湘南と似た境遇だ。
0-3の敗戦を喫した第23節・町田戦後、秋葉 忠宏監督は「幸いなことに、ここから次の試合(天皇杯3回戦・湘南戦)までは10日間空きます。この間にどれだけ仕切り直せるか、顔を上げながら戦う準備を整えられるかに、今後がかかっています。全員でどのような10日間を過ごすのかに最大限注力しながら、やっていきたいと思っています」と述べた。天皇杯から中3日で迎えるJ1第24節・横浜FC戦のためにも、ここで得点の形をあらためて具現化し、自信と勢いを手繰り寄せたい。
天皇杯は中立地開催とはいえ、本拠地でこの試合を迎えられる湘南にとっては、ここで勝利にこだわることが大きな意味を持つ。というのも、湘南は6月に本拠地で公式戦5試合を戦いながら、勝利を挙げることができたのはJリーグYBCルヴァンカッププレーオフラウンド第1戦・磐田戦(2○0)と、天皇杯2回戦・岐阜戦(2○0)のみ。すなわちJ1を相手にしては一度も勝星を得ることができず、ここで奮起できないことには残りのリーグ戦に響くことは必至なのだ。
神戸戦後、小田 裕太郎は「天皇杯とかもありますし、チームとしての悪い流れを早く止めたいのがあります。やるべきことをみんなで見つめ直してやっていきたいです」と話した。その気概をゴールに結びつけ、勝利に導くのは小田 裕太郎自身か、あるいはほかのチームメートか。先にも触れたように、前線には太田 修介も加わり、スタメン争いも激化している。
ともに11日ぶりの公式戦。ピッチに立つ者も、スタンドで見届ける者も、ファン・サポーターも、90分+αを大事に戦い尽くしたい。
[ 文:河合 萌花 ]
