清水としては、それ以上に勝たなければいけない理由がある。それは、リーグ戦で連敗中だからだ。リーグ前々節・千葉戦では、終盤にロングスローから米倉 恒貴にボレーを決められ、0-1で敗れた。秋葉 忠宏監督が就任後、リーグ戦では9戦目にして初めての黒星となった。
そしてリーグ前節・町田戦では、ミスから先制を許すも、前半のうちに中山 克広のゴールで追いついて試合を折り返す。後半はチャンスを作りながら得点が奪えないでいると、終盤には町田の攻撃を受ける形になり、75分にミッチェル デューク、86分に荒木 駿太、90+1分に藤尾 翔太のシュートがポストに当たるなど、危ない場面が何度もあったが、ギリギリで耐えている状態。しかし90+6分、ロングスローの流れからチャン ミンギュについに決められて、秋葉監督体制初の連敗となった。
秋葉監督は「このアウェイの地まで、これだけサポーター・ファミリーに駆けつけていただいて、最後の最後でわれわれとともに戦って声援を送ってくれた中で、期待に応えられなかった。選手も最後の最後までファイトして勝点3を目指した中で、監督1人だけがヘボだった」と悔やむ。ただ、「僕はここで終わるような指導者ではないし、やられっぱなしの男ではない」と話すように、監督としての意地がある。公式戦3連敗はあってはならない。チームとして勢いをもう一度取り戻していきたいところだ。
一方の湘南としても、この試合は落とせない。公式戦ここ8戦勝利がなく、最後に勝利したのは、ルヴァンカップBグループ第3節・清水戦だ。リーグ戦では4連敗中で、5試合続けて複数失点を喫している。
直近のJ1第14節はC大阪と対戦。8分にレオ セアラにネットを揺らされるも、これはオフサイドでノーゴール。胸をなで下ろすが、53分だった。山中 亮輔のアーリークロスをレオ セアラに頭で押し込まれ、C大阪に先制を許す。さらに63分にはFKを毎熊 晟矢に押し込まれるが、これもオフサイドの判定に助けられる。湘南は68分、ゴール前の混戦からチャンスを作るが、押し込むことができず。逆に89分、自陣で奥埜 博亮にボールを奪われ、そのまま前線を走る上門 知樹へボールを出される。これを上門に決められて、0-2で敗れた。
「すごくネガティブな試合になったのは間違いないです。攻撃でチグハグな部分があって、合わないところから失点したので、余計にそういうところが残念な試合になりました」と山口 智監督が言うように、いまは少しリズムが悪い。だが、違った大会となる今節、気持ちを切り替えるチャンスだ。対清水で2連勝を達成し、グループステージ突破に近づきたい。
[ 文:田中 芳樹 ]

