ホーム初勝利の立役者は、日本代表FWの町野 修斗だった。21分に相手GKのミスを誘って先制点を決めると、ここから怒とうの得点劇が始まる。38分、40分にもゴールを決めて前半のうちにハットトリックを達成。さらに42分には中野 嘉大の折り返しをファーで詰めて、4得点目。前半だけで4ゴールという、J1史上初の快挙まで打ち立てた。
チームメートの活躍は、やはり刺激になる。今季になって出場機会をつかみつつある21歳の若月 大和は、「あの時間で4点を決めて、鳥肌が立つくらいすごいと思った」と話し、終盤に途中出場したときには「自分も10分で2点くらいはいける」と刺激を受けていた。実際、ピッチでは終盤に岡本 拓也のクロスに合わせて飛び込み、足に触れていたらゴールというところまでは迫っていた。
「ああいうのを決めたいですね。拓也くんと終わったあともすごく話し合って、『次はこうしたほうが』というのを今日(3日)の練習でも話せた。同じシーンがあれば次は決められる」と、短期間でも若月は前進し、湘南での初ゴールを狙っている。
対戦相手の清水は、権田 修一やチアゴ サンタナら、“超J2級”のタレントを抱えるクラブ。しかし、1シーズンでのJ1復帰を目指す今季はリーグ戦7試合を終えて5分2敗。リーグ前節は甲府とのアウェイゲームに臨み、「両チームともチャンスを作ったし、戦い合ったゲームだった」(ゼ リカルド監督)が、最後までゴールを決め切れず、0-1で敗れてしまった。
この試合から2日後、清水はゼ リカルド監督の契約解除を発表。コーチの秋葉 忠宏氏が指揮を引き継ぐことになった。再スタートを切ることになった“秋葉・清水”の最初の試合がこのルヴァンカップ。リーグ戦の合間に行われるミッドウィークでの開催になるが、どのようなメンバーで、どのようなサッカーが表現されるのか。
そんな清水との一戦を前に、湘南の山口 智監督は「昨季、(清水とのリーグ戦で)勝てていない現実があるので、まず自分たちがやるべきことをやれるのか」と、相手ではなく自分たちにベクトルを向けている。
ルヴァンカップBグループは、1勝1分で清水が首位。2引き分けで2位タイの湘南は、グループステージ突破を目指すべく、G大阪戦で得た勢いを持って勝点3を目指す。
[ 文:舞野 隼大 ]
