タイトな日程は続き、今節も中2日でのアウェイ戦。準備期間の大半は移動に費やされることになるだろうが、しっかりとファイティングポーズを取って広島に向かうに違いない。
広島は前節のG大阪戦を1-2で敗戦。90分を通して見れば自分たちの力を発揮できた時間のほうが長かったものの、16分に倉田 秋にミドルシュートを決められると、20分にパトリックに抜け出されて連続失点を喫したことが大きく響いた。
連続失点は第11節のFC東京戦や第15節の川崎F戦でも起こった。今季は逆転勝ちが一度もないところも含めて、今季の広島は反発力に欠けるところがあることは事実だろう。G大阪戦後に「もっと声を出して味方を鼓舞してやっていかないといけないと感じた」と話していた柏 好文は以前にもこう話していた。
「一人ひとりがチームを自分が動かすという意識を持つことが重要。そこは若い選手にも言っていますし、(荒木)隼人だったり、(川辺)駿だったりがチームを引っ張る意識を持って、どんどん要求する声や盛り上げる声を率先して出していってほしい。そこが成長すればチームも変わってくると思う」 柏が名前を挙げた荒木は、24歳ながらディフェンスラインの中央でリーグ戦フル出場を続けているプレーヤー。25歳の川辺もボランチでリーグ戦全試合に出場している。主将の佐々木 翔や広島の旗手である青山 敏弘ら頼もしいリーダーもいる中で、彼らもリーダーシップを発揮していけば、よりタフでたくましいチームに成長していくことができるだろう。
10月が終わる頃には今季の大勢が見えてくるはず。鳥栖がタイトな日程をチーム一丸となって戦い終えたとき、どんなチームに成長しているのか。10月の1試合1試合もしっかりと意図のある攻守を展開して、チームとして前進していきたいところだ。7勝4分7敗で残り16試合に臨む広島は、10月の6試合を戦い終えたときにどの位置につけているのか。荒木や川辺がピッチ上で充実感に満ちた表情を見せていれば、面白い11月、12月が待っているに違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]