両チームは今季すでに二度対戦している。一度目はリーグ戦再開直後の7月で、川崎Fが開始2分で谷口 彰悟のゴールで先制すると、30分にも長谷川 竜也が追加点。鹿島もすぐに左CKからオウンゴールを誘い1点を返したが、もう1点が届かなかった。ただ、後半の戦いは鹿島のプレスがハマり川崎Fから自由を奪っていた。
しかし、二度目となったJリーグYBCルヴァンカップグループステージでの対戦では両チームの差が大きく開いていた。前半終了間際に三笘 薫が先制点を奪うと、後半開始早々に大島 僚太が追加点を奪い、さらに旗手 怜央もゴールを決めて、3点のリードで川崎Fが試合を支配する。ホームで一矢報いたい鹿島は、63分からピッチに立った伊藤 翔が気を吐き、終了間際に2点を返したが、内容的には川崎Fの強さが際立つ試合だった。
「確かに2敗しましたが、内容的には互角かそれ以上だと思います」。 そう言って強い気持ちを示したのが、目下14得点とリーグ2位の得点数を誇るエヴェラウドだ。
「両チームともボールを保持して相手ゴールに向かうのが魅力なので、観ている側には非常に面白い試合になると予想しています。自分たちとしては自分たちのやり方をやり通すこと、それをやり続ければおのずと結果がついてくると思っているので、観ている方も楽しいし、おそらくやっているわれわれも楽しい試合になると思っています」 ここまでゴールした試合は10勝2分と一度も負けていない。前回のリーグ戦となった3日の横浜FM戦でも豪快なミドルシュートを突き刺しており、今節も得点に期待がかかる。
最近のデータを見る限り、対戦成績は川崎Fが圧倒的に優位に立っている。この2シーズン、鹿島は川崎Fに一度も勝てておらず2分4敗。リーグ戦の通算成績でも鹿島の9勝7分17敗と大きく負け越している。
「リーグ戦においてわれわれは1つの目標(AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得)がある。その目標を達成するためには、この相手を倒さないといけないし、これからの7試合というものを、われわれは7回の決勝としてしっかりと頭を使って戦わないといけない」(エヴェラウド) 川崎Fも前節は札幌に苦杯をなめており、連敗するわけにはいかないだろう。ましてや鹿島戦となれば自然と気持ちも高まっているはずだ。それを大観衆が盛り上げる。熱の入った試合になることは間違いないだろう。
[ 文:田中 滋 ]

