勝利の勢いに乗って気持ちよく次の試合に向かいたいのはどちらも同じだ。特に中2日で札幌戦に備えなければいけなかった広島の城福 浩監督は先発を6人入れ替えながら、前半から思い描いた試合展開に持ち込めたことに手ごたえを感じていた。
「前半は本当にわれわれが思い描いたような良い入りができましたし、できれば3点目を取りたかったと思うくらい、非常に内容も良かったと思います」 先発した2試合ではいずれも得点を挙げているジュニオール サントスらの出場時間を制限できたことは、連戦が続くいまの状況において、次の試合に向かうアドバンテージにできたはずだ。
湘南から3点を奪った鹿島も、「内容も結果もやっと伴った試合ができたのかなと思います」(土居 聖真)と、選手が手ごたえを感じる内容を次につなげていきたい。JリーグYBCルヴァンカップAグループ第1節・鳥栖戦、そして湘南戦と、2試合連続での3得点。内容も結果も見るべきものがあったことは対戦相手が変わっても良い感触として残るはずだ。
「湘南戦は2人とかではなくて、3人、4人絡むような攻撃もたくさんできましたし、相手に守備の部分で的を絞らせない攻撃というのは多々できたのではないかなと思う」 そう土居が振り返る連係を、広島相手にも見せたい。
特に素晴らしい活躍を見せているのがプロ2年目の荒木 遼太郎だ。今季から13番を背負うようになった気鋭のMFは、「得点にこだわりたい」という姿勢を開幕戦から見せ、2試合で3得点の大暴れ。ザーゴ監督からは「目指すところはアントラーズのレギュラーだけでなく、日本代表というところをしっかり目指していってほしい。そうなるように彼をサポートしていければと思います」と大きな期待を寄せられている。
昨季の県立カシマサッカースタジアムにおける対戦では、三竿 健斗のフィードに反応したエヴェラウドが、ヘディングをしようとする相手DFの目前でボールをかっさらい、そのままゴールに突き刺した。エヴェラウドの高さと強さはこの試合でも注目ポイントになるだろう。ただ、広島にもジュニオール サントスがいる。彼らのようなサイズの大きいFWを日本人CBたちがどこまで抑えられるかも試合を左右しそうだ。
まだまだ順位表を気にする時期ではないかもしれないが、川崎Fが4連勝し、名古屋と鳥栖も3連勝とスタートダッシュに成功しているチームがいくつかある。消化試合数が『2』の鹿島も、まだ無敗の広島もペースの速い上位についていくためには勝点3が必要だ。
[ 文:田中 滋 ]

