ホーム連戦となるFC東京は前節、湘南と対戦した。ドローにこそ終わったが試合の入りで改善が見え、リーグ戦では今季初めて先制点を奪うことができた前々節・大分戦の良い流れのままゲームに入っていくことが期待された。しかし、その思いとは裏腹にまたしても立ち上がりに課題を露呈。キックオフ直後から湘南にボールを動かされると、奪いどころを定め切れず苦戦を強いられ、先制点まで奪われた。それでも前半のうちに逆転すると、いったんは同点に追いつかれたが最後は渡辺 剛のゴールで突き放し、今季2勝目を飾った。
この結果に選手たちは課題を挙げ、渋い表情を浮かべていたが、長谷川 健太監督は勝ち切ったことを高く評価。「よく私は『両眼が開くまで』と言っているけど、2勝目を挙げるまではチームは勝ちにナーバスになる。どこかで勝ち切りたい、大事にいきたいという心理が働いて、最後にガチガチになってしまうのは致し方ない。どのチームも序盤戦は本当に1勝することが大変で、勝っていくと段々チームは乗っていくが、それまではリードしていても不安はつきまとう。自信は勝たないとチームに生まれてこないので、乗っていくまではどうしてもバタバタ感は否めないと思っている。そういう中で勝ち切ったことは、よく選手たちが踏ん張ってくれた」と、リーグ戦2勝目の価値を口にした。
その流れでいくならば、両眼が開いた状態で戦えるこの試合は、結果はもちろん内容面でもさらなる向上が期待できそうだ。5試合で10得点と攻撃陣は好調で、2得点のディエゴ オリヴェイラ、田川 亨介を筆頭にレアンドロ、渡邊 凌磨、永井 謙佑、アダイウトンと個性豊かなアタッカー陣が控えており、得点のにおいが漂っている状態だ。その一方で9失点と、守備に安定感が欠けているのは痛いところ。連戦続きで選手や組み合わせを入れ替えながら戦っているだけに難しい部分はあるだろうが、攻守のバランスを整えて今季初の連勝をつかみたい。
対して敵地に乗り込むこととなる仙台は、開幕からここまで白星のない状態。1分3敗と苦しんでいる。4試合で3得点とゴールは一定量取れているが、14失点と守備が崩壊気味。早急に立て直したいところだ。その中で、17日に開催予定だった第5節・G大阪戦が新型コロナウイルスの影響で中止になったことは、準備期間の観点で捉えれば朗報か。中3日でこの試合に臨むFC東京と比較しても、多くの時間を費やすことができているだけに今季初勝利に向けた機運は高まる。8シーズンぶりにチームに帰ってきた手倉森 誠監督を先頭にこの現状を乗り越え、サポーターに笑顔を届けたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
