2、3月は4勝1分2敗と好スタートを切ったC大阪だが、4月に入り、初戦の第7節・鳥栖戦こそ勝利したが、直近の3試合は1分2敗と失速。開幕直後は得点を量産した大久保 嘉人も当たりが止まり、3試合連続で終了間際に失点して勝点を失うなど、攻守がかみ合わない試合が続いている。もっとも、来月になれば、坂元 達裕、原川 力ら負傷者や、アダム タガートら新外国籍選手も組み込んだ状態で試合に臨むことができる。今節は踏ん張りどころだ。C大阪は、次節の第11節・川崎F戦はすでに消化しているため、今節が4月最後の一戦。中位に呑み込まれるか、上位に踏みとどまるか。“レヴィー・セレッソ”序盤の分水嶺となる。
対照的に、浦和は好調だ。2、3月こそ1勝2分3敗と結果がついてこなかったが、4月に入り、第7節の鹿島戦から3連勝中。直近の試合では、リカルド ロドリゲス監督が昨季まで指揮を執っていた徳島に1-0で勝利した。チームは成長期に突入したと言っていいだろう。復帰した西 大伍や武藤 雄樹といったベテラン選手たちがチームを引っ張り、明本 考浩ら若手も持ち味を出しながら自らをピッチで表現している。もっとも、内容を見れば、鹿島戦こそ快勝を収めたが、前々節の清水戦、前節の徳島戦はきっ抗した展開だった。結果を出しながら、ここからさらに内容面も高め、“リカルド・スタイル”を突き詰めていきたい。
C大阪は、直近の徳島戦は結果以上に攻守に内容面で乏しい試合となり、試合後はレヴィー クルピ監督も険しい表情で「納得いくパフォーマンスではありませんでした。選手たちの力を考えれば、もっともっと内容のあるサッカーができるはずだと思います」と試合を振り返った。今節は、その徳島のサッカーを作り上げたリカルド ロドリゲス監督率いる浦和が相手。当然、徳島がそうであったように、浦和も前からのプレスの意識は高く、奪ったボールは丁寧に保持しながら展開し、相手を動かして崩しにかかってくる。C大阪としては、徳島戦で得た教訓をどう生かすか。早速、修正力が求められる。
中3日のC大阪に対し、浦和は中6日と休養は十分。強度の差をどう補うかもポイントになり、試合中の采配も含め、ベンチワークも問われる一戦となる。また、徳島戦では、開始3分で迎えた決定機で豊川 雄太が仕留めていれば、試合の展開は違ったものになった可能性もある。それだけに、C大阪としてはゴール前での決定力も高めていきたい。
直近の状態は対照的な両チーム。C大阪が4試合ぶりの勝利を手にし、復調のきっかけにするか。浦和が4連勝を飾り、上位に肉薄するか。互いにとって、今後のシーズンを占う意味でも非常に重要な一戦となる。
[ 文:小田 尚史 ]