「オニさん(鬼木 達監督)が監督になってから、数々の一発勝負、大一番、直接対決を経験してきた。そういうゲームにおいて、自分たちがどうやって勝ってきたのか。何をしないといけないか。理解度やこだわりというのも根づいていると感じている」 川崎Fの主将、谷口 彰悟はそう言って胸を張っていた。大一番への準備は、万端か。
アウェイの地で4-0と圧巻の試合を演じた王者は、「気を引き締める」(鬼木監督)と、中4日で迎える再戦に向けてやるべきことを再確認している様子がうかがえる。
注目は、名古屋の出方になるだろう。
前回対戦では前半すぐに3失点を喫したあと、選手を2枚入れ替えて、[4-3-2-1]にシステム変更。中盤を厚くして、川崎Fの攻撃に対応した。これで状況はある程度改善され、後半にはボールを保持できるようにもなった。ただ、谷口やジェジエウ、それにGKチョン ソンリョンの牙城を崩すことはできず。右サイドハーフのマテウスが攻め残って川崎Fの左SB登里 享平の裏を突くカウンターは何度か見せたものの、ゴールを割れなかった。
引き続き、名古屋のマッシモ フィッカデンティ監督は指揮を執れない模様ではあるが、代理のブルーノ コンカコーチは前回対戦時も「(マッシモ フィッカデンティ監督と通話を)つないだ状態で相談してやっていた」と言い、指揮官からの指示を逐一確認しながら試合を進めることになるはず。また、「同じことでは同じ結果になってしまうと受け止めないといけない」とブルーノ コンカコーチも語っていた。どの選手を、どのシステムを採用するかという、名古屋の出方は注目だ。それに、「プロなので、言い訳にはならない」と柿谷 曜一朗が話したように、監督不在であっても意地を持ってリベンジに向かうはずだ。
川崎Fは「難しい試合が待っていると思う」(ジョアン シミッチ)、「4-0で勝ったことはとりあえず置いておいて、次の試合に向けて準備しなければならない」(チョン ソンリョン)と警戒を強める。それに、「もっとやれたんじゃないか」と旗手 怜央が語っているように、天井知らずの高い意識で再び名古屋を倒しにいくだろう。「我慢強く戦う必要があると思う」と、谷口は話してもいる。鬼木監督は「気持ちは慎重に、やることは大胆にいきたい」と展望した。
この試合は、神奈川県川崎市が『まん延防止等重点措置』の実施区域となったことに伴い、観客の上限を5,000人として、ビジター席を設けずに行われる。
注目の大一番第2ラウンド。晴天が予想される中で次の結果は、内容はどうなるか。名古屋の意地か、川崎Fが再び強さを見せるか。楽しみに待ちたい。
[ 文:田中 直希 ]


