柏は明治安田J1第11節・徳島戦で勝利を挙げたことで3連勝を達成したものの、その後は0-1のスコアで2連敗を喫した。古賀 太陽が前節・福岡戦後、先制を許してからのゲームプランについて「正直バラバラだった」と語ったように、チーム全体が意図を持って攻撃した回数は失点後の時間帯において多くなかった。「失点したあとの戦い方をもっと共有する必要がある」と上島 拓巳が語ったように、チームの中でより意思疎通が図られなければ、この先も難しい試合が待ち受けていることは想像に難くない。
ネルシーニョ監督も同じくチームの現状に課題を感じている。福岡戦後に「チャンスは作れているので、そのチャンスをなかなか得点に結びつけることができていないことに課題が残る」と、決定力に改善の余地があることを明かした。また、過密日程を消化していく中で十分な準備ができなかったことを認めつつ、FC東京戦までの1週間で「修正する時間は十分にとれると思うので、決め切るところにフォーカスしたトレーニングを積んでいきたい」とも語ったネルシーニョ監督。果たしてこのチームトレーニングがどのような形で試合に反映されるのか、注目したい。
一方、アウェイに乗り込むFC東京は第8節まで黒星が1つと悪くない序盤戦を過ごしていたが、その後、長谷川 健太監督就任以来初となる5連敗を喫した。「5連敗は真摯に受け止めないといけない。選手はもがいて頑張ってくれている中で、良い形で導いていけていない自分自身の責任だと思っている」と語った長谷川監督の顔色はかんばしくない。苦しい状況ではあるが、ここで手綱を締め、状態を上向かせることができるだろうか。
ここまでリーグ戦全試合に出場している小川 諒也は、「マリノス戦で食いつき過ぎてやられたという話になっていたが、(前節・鹿島戦では)下がり過ぎて、前線と中盤より後ろがかみ合わなかったシーンがすごく多かったと思う」と鹿島戦の敗因を分析。守備の部分で迷いとズレが生じ、チームのバランスが悪くなってしまっていることが見受けられる。そして、森重 真人が「気持ちのところからポジティブにサッカーをやっていかないといけないと思う」と語るように、前向きに一戦一戦に臨んでいくことは何よりも大切だ。厳しいチーム状態ではあるが、フレッシュな気持ちで柏戦に臨んでくれることを期待したい。
決してチーム状態が良好とはいえない両チームだが、果たしてどちらが浮上のきっかけをつかむことができるのだろうか。
[ 文:藤井 匠 ]
