ともにJリーグYBCルヴァンカップから中2日での試合となる。鳥栖は福岡との“九州ダービー”に臨んだが、結果は1-4で大敗。すでに敗退は決まっていたが、グループステージでは1勝も挙げることができずに最下位となった。一方、鹿島は札幌と対戦。すでに突破は決まっていたが、スコアレスドローで勝点1を奪い、首位通過を果たしている。ともにルヴァンカップではリーグ戦から大きくメンバーを変更して臨んでおり、今節はリーグ戦を主に戦っている選手が顔を並べることになるだろう。
ルヴァンカップでは苦戦続きだった鳥栖だが、リーグ戦では好調を維持している。前倒しで行われた明治安田J1第18節・G大阪戦での敗戦以降、そこから5戦負けなし。ただ、直近の2試合は続けて引き分けとなっている。首位の川崎F、2位の名古屋よりも消化試合数が2試合少ないとはいえ、4位以下のチームも追い上げてきているだけに上位をキープするためにも勝利が欲しいところだ。
対する鹿島は絶好調だ。相馬 直樹監督が就任して以来、公式戦は10試合負けなし。リーグ戦では6試合を5勝1分で現在4連勝中と、ハイペースで勝点を積み上げている。相馬監督就任時、15位だった順位は6位までジャンプアップ。今節勝利すれば、鳥栖よりも消化試合が1試合少ない状況で勝点差1まで詰め寄ることになる。特にリーグ戦での直近4試合すべてで複数得点を記録しており、合計13ゴールと高い得点力を発揮。4試合すべてでセットプレーから得点を挙げており、チームの伝統とも言えるセットプレーの強さも際立っている。鳥栖としては警戒が必要だろう。
ルヴァンカップでは同じAグループに属していた両者。今季はすでに二度の対戦を行っているが、戦績は鳥栖の1分1敗となっている。また、リーグ戦における駅前不動産スタジアムでの過去の対戦成績は、4勝1分4敗の五分だ。
失点の少なさが注目される鳥栖だが、守備に重きを置いての結果ではなく、ボール保持をベースとした攻撃的なスタイルが持ち味。自分たちが主導権を握る時間を長くできているからこそ、相手の攻撃の時間を減らすことにつながり、それが結果的に失点の少なさへとつながっている。攻撃陣が好調な鹿島が相手だからこそ、より攻撃的なスタイルを貫くことができるかが、勝利へのカギを握る。
相馬監督就任以降、攻守の切り替えの速さや前線からのプレスなど、チームとして高いレベルでの凡事徹底が光る鹿島。鳥栖としても、そういった部分はチームとして磨き上げてきただけに、負けるわけにはいかない。攻守が目まぐるしく入れ替わり、激しい球際の勝負が随所で起こることが予想される一戦。鳥栖が鹿島を蹴落とすのか。それとも、鹿島が上位への進撃を続けるのか。
[ 文:杉山 文宣 ]
