6月上旬の代表ウィークを経て、先週末からリーグ戦が再開。FC東京の前節・横浜FC戦は、好調のアダイウトンが決勝弾を挙げて勝利。一方、ホームの徳島は今節が約3週間ぶりのリーグ戦になる。
コンディション面では連戦のミッドウィーク開催かつ、アウェイゲームのFC東京と比較すれば、徳島のほうが万全と言える。徳島はこの中断期間で天皇杯2回戦を挟んでいるものの、試合勘という観点では乏しい。また、FC東京はJリーグYBCルヴァンカップでプレーオフステージに勝ち進んだことにより湘南と2戦交えており、6月は公式戦4試合を戦ってきた。両者におけるコンディションや試合勘の違いも情報として持ちながら観戦すると、想像力が膨らみ、より楽しめるだろう。
では、かみ合わせも見ていこう。今季、両者はルヴァンカップのグループステージで二度対戦している。
ルヴァンカップBグループ第1節は、田川 亨介が決勝弾を挙げてFC東京が勝利。ボール保持率は徳島に傾いたが、必ずしも徳島が攻め切れていたわけではなかった。とはいえ、FC東京もシュート数は2本。決定力の違いが結果を分けたような試合だったと言える。
次の対戦は引き分け。徳島が浜下 瑛のゴールで先制したが、FC東京もブルーノ ウヴィニが同点弾を挙げた。ただ、前回対戦とは異なり、ボール保持率、内容ともに徳島が優位性を保った。特にボランチの鈴木 徳真、小西 雄大、トップ下の渡井 理己の3枚が効果的にボールを動かした。コロナ禍の影響で合流が遅れたダニエル ポヤトス監督も「チームが自分たちの力を示してくれたことには満足しています」と、この時期で最も意図した試合運びができた様子がうかがえた。
次に、今節の注目点。
まず、ホームの徳島は約3週間の積み上げを形として表現できるかどうか。その詳細はベールに包まれたままだが、主に前線からのプレスを含めた守備の整備から始まり、徐々にボールを奪ってからの攻撃展開という流れでトレーニングは進んだ。「重要な期間を過ごしていると感じている」(ダニエル ポヤトス監督)と、指揮官にとってはプレシーズンさながらの時間を過ごせた様子。また、この期間でポジション争いにも動きがあったはず。18人のメンバーに誰が名を連ねるのかも注目だ。
対するFC東京の注目は、ルヴァンカッププレーオフステージ第2戦・湘南戦(4○1)で見せたような外国籍選手の爆発力。湘南戦では、前線のディエゴ オリヴェイラ、レアンドロ、アダイウトンの3選手が火を噴いた。勢いに乗せてしまうと、簡単には止められそうにない圧倒的な個がある。やはり、ルヴァンカップ前回王者の底力は計り知れない。
“青”を基調としたクラブ同士の激闘。勝利するのは青緑の徳島か、青赤のFC東京か。
[ 文:柏原 敏 ]


