清水は直近4試合で2勝2分。そのすべてが下位対決となり、勝点で詰め寄られることはなかったが、完全に引き離すまでには至っていない。さらに直近の明治安田J1第22節・徳島戦の内容は厳しいものだった。2分に原 輝綺が押し込んで先制。14分に追いつかれたが、19分に原が鋭いクロスを入れてオウンゴールを誘発。そこから前半の飲水タイム明けに5バックにして、徳島の攻撃をゴール前で阻止する作戦に出るが、87分に小西 雄大に決められてドローに終わった。
「最後に同点にされるというのは、誰も好むことではありません」とロティーナ監督は話すが、こういった試合で勝ち切れない、ドローに持ち込むことができない展開が続いている。76分以降の失点は『10』となり、リーグワースト2位タイの数字となっている。
川崎Fとの前回対戦となる昨季のJ1第31節も2-1でリードしていたものの、89分に山根 視来に決められて引き分けで終えた。それだけに、終盤の戦い方は特に注意したい。徳島戦では相手に約8割ボールを握られたが、今節も同様の展開になるだろう。そうした中でどのように粘ることができるか。
一方、川崎Fはリーグ戦を21試合終えていまだ無敗。ウズベキスタンで行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージでも6戦6勝で帰国することになった。直近の試合は11日のACLグループI第6節・北京FC戦。知念 慶のゴールで先制すると、36分には小塚 和季が決めて2点リードで折り返す。後半には前半で2得点をお膳立てしていた宮城 天にゴールが生まれた。最後はオウンゴールで4-0、終わってみればシュート数は30対1で一方的な試合だった。それでも気を緩めることはない。
「日本に戻ってすぐにJリーグの試合もあります。勝ったからといって、モチベーションを切らしてしまうことはいけないと思っています」と鬼木 達監督は試合後の会見で語っている。超過密日程の疲れを残すことなく、清水に乗り込みたい。
川崎Fが21日に行われる天皇杯3回戦・千葉戦に勝利すれば、8月18日に行われるラウンド16で顔を合わせることになる両者。今季初対戦は、どちらが先手を取るか。
[ 文:田中 芳樹 ]

