夏に田中 碧(デュッセルドルフ/ドイツ)と三笘 薫(ブライトン/イングランド)が海外移籍し、チームを編成し直している鬼木 達監督は清水戦後に「新しいメンバーが多く入ったが、積極的に、攻撃的に戦ってくれた。もっとゴールという形にできれば良かったが、最終的にゴールをするというタフさもついてきた。それを次のゲームにつなげていきたいと思います」とコメント。今節まで中2日と準備期間は短いが、厚い選手層を生かしてゴールに向かっていくことだろう。
広島は14日に開催される予定だった前節・神戸戦が中止になったため、約2週間ぶりの試合となる。練習場のある安芸高田市は大雨による被害が大きかったため、今週は広島市内でトレーニングを続けてきた中、離脱していた柴﨑 晃誠やドウグラス ヴィエイラがコンディションを上げてきたことは好材料だ。鮎川 峻と茶島 雄介が負傷離脱したことは痛いものの、チーム全体で川崎Fを迎え撃つ態勢は整っている。
試合のポイントはどこになるのか。決して1つではない。広島にとって警戒すべきポイントは多いが、敵陣で即時奪回してゴールに迫ってくる川崎Fの強みを出させないことは大事なポイントになるに違いない。
佐々木 翔はこう話していた。
「奪ったあとに1つ相手をはがせればチャンスになると思いますけど、ボールを奪ったあとにゴールが近いという状況を作れる川崎F相手に、奪ったあとにはがしていくことにこだわって食われてはいけない。前の選手への長いボール1本ではがせるなら、それでも構わない。状況、状況で判断していくことが大事になると思います」 前半戦の戦いで森島 司が得点を奪った攻撃は間違いなく今節も効果的になるはずだ。GK大迫 敬介のロングキックを左サイドのスペースで受けたジュニオール サントスがジェジエウをかわしてゴール前へ突進し、シュートがポストにはじかれたところを森島が詰めて奪った得点の形を、今節も頭に入れながら試合を進めていきたい。川崎Fが攻め込んできたとき、広島はまず我慢強く守ることに注力しなければいけないが、奪ったあとのボールをどう敵陣に運んでいくかも考えながら戦っていけばチャンスはつかめるはずだ。
むろん、川崎Fも広島の攻撃の脅威が何なのかは分かっているはず。リスクマネジメントをしっかりとし、即時奪回のためのプレスの強度をより高めていくはずだ。川崎Fから広島がボールを奪ったあとの数秒間の攻防から目を離さないほうがいい。
[ 文:寺田 弘幸 ]