前節、C大阪はリーグ戦12試合ぶりとなる勝点3をつかみ、リーグ戦におけるヨドコウ桜スタジアムでの初勝利を挙げた。勝点を『30』に乗せ、順位も1つ上げたが、まだまだ一息つける状況ではない。今節の相手はJ2降格圏にいる湘南だが、両チームの勝点差は『8』。ここで敗れるようだとJ1残留争いに吞み込まれてしまうだけに、C大阪としてはいま一度気を引き締めて試合に臨みたい。一方の湘南としては、降格圏からの脱出を図る戦い。アウェイとはいえ、果敢な姿勢で勝点3をつかみにいきたい。
最下位の横浜FCをホームに迎えた前節のC大阪。19分に先制されるイヤな流れを振り払ったのは、チアゴだった。34分、37分と立て続けにセットプレーからヘディングでゴールを奪い、チームに勇気を与えた。後半は、途中出場の豊川 雄太がチームを活性化。果敢なチェイスと背後を狙う動きを繰り返し、攻撃に勢いを与えた。55分には豊川が起点となり、清武 弘嗣のスルーパスから坂元 達裕がゴール。チームの勝利を決定づけた。リーグ戦では11試合勝利がなかっただけに、「勝利が何よりも求められる厳しい状況の中で、ホームで勝利できたことを本当にうれしく思います」と、レヴィー クルピ監督は試合後に安堵の言葉を残した。
公式戦としては天皇杯ラウンド16・鳥栖戦に続く連勝となったが、鳥栖戦では3バック、横浜FC戦では3バックでスタートして途中から4バックに変更した。相手対策も含め、さまざまな手を打っているレヴィー クルピ監督。今節はどの布陣で挑むかも注目だ。ウェリントンの高さ、クロス攻撃には十分警戒したい。
対する湘南の前節は、ホームに清水を迎えて1-1のドロー。ウェリントンのゴールで先制し、後半も決定機の数では相手を上回っただけに、勝ち切りたい一戦でもあったが、それまでリーグ戦5連敗中だったことも踏まえ、「この勝点1は大きいですし、次につなげる勝点1にしたい」と浮嶋 敏監督は前向きに語った。
5連敗中も内容的には紙一重の試合が多かった中で、湘南が気をつけたいのはセットプレー。第23節・鹿島戦、前々節の名古屋戦では、いずれもCKから決勝点を献上しているだけに、今節も高さのあるチアゴらにはしっかりと体を寄せたい。従来の湘南らしいプレスに加え、攻撃では速攻だけでなく、しっかりとボールをつなぎながら相手の守備を打開していく遅攻にも成長の跡を見せているだけに、今節も自信を持って自分たちのプレーを出し切れるかが勝利へ向けたカギになる。
前節、リーグ戦では12試合ぶりの勝利を飾ったC大阪と、6試合ぶりに勝点を加えた湘南。それぞれ、リーグ後半戦で上昇していくきっかけとなり得る試合を演じただけに、今節はその手ごたえをさらに大きくしていきたい一戦だ。湘南のホームで行われた前回対戦は0-0と決着がつかなかったが、今節は果たしてどのような結末が待っているか。
[ 文:小田 尚史 ]


