柏は前節、5月に0-4と大敗を喫したFC東京と対戦。その前回対戦は「われわれがアラートにゲームに入れていなかった」とネルシーニョ監督が話したように、早い時間帯で3失点を喫したことが敗戦の主要因となった。その教訓を糧に「『アラートに行こう』としっかり選手に声をかけた」(ネルシーニョ監督)。重要視していた序盤で先制点を奪って、最後まで相手のゴールを許さず、リベンジマッチを制した。
柏が調子を上げてきた要因の1つが強固な守備だ。直近3試合の失点はトータルで『1』。その1点はセットプレーからで、流れの中からの失点をゼロに抑えている。ネルシーニョ監督は「相手のビルドアップに対して高い位置からプレッシングに出ていき、1回プレスをかいくぐられてボールを運ばれたらミドルゾーンに戻ってブロックを作って守備をする、メリハリのある守備ができていたと思う」と前節の守備を評価。守護神・キム スンギュも「最後まで体を張ってしっかりと食らいついてくれたことで、自分に対して飛んでくるボールの数も減ってくると思う。守備陣のおかげでしっかり守れた」と称賛した。今節も前節に続き、無失点を達成したい。
前節で決勝点を挙げた20歳の細谷 真大にも注目だ。昨季はリーグ戦2試合出場で0得点という成績だったが、今季はすでに20試合に出場して3得点を記録。先日のU-20日本代表候補のトレーニングキャンプにも招集された。当の細谷自身は「もっと試合に出続けたい。90分間走れるような選手になりたい」とさらなる成長に意欲を示す。今節も攻守に存在感を発揮したい。
一方、アウェイに乗り込む広島は前節で横浜FMと対戦。序盤にドウグラス ヴィエイラが先制点を挙げたものの、その後3得点を許して逆転負けを喫した。城福 浩監督は「勝点3が欲しい状況で、非常に悔しい勝点ゼロになってしまった」と残念がる。佐々木 翔は「前半ハイペースでいったぶん、ペースが落ちたところでピンチを招いてしまった」と先制点を奪ったあとのゲーム運びについて言及。「ゴールのために前から守備をしていることを認識して、攻撃を構築していく精度を高めていかないといけない」と改善点を口にした。
また、前節は直近4試合に出場していた土肥 航大が負傷交代するアクシデントが発生。「ケガは軽くない」と城福監督は明かしており、しばらくの間土肥を起用できないことが予想される。苦しいチーム状況だからこそ、より求められるのは各選手の奮起。「おのおのが自覚を持って、ピッチ上で何をするのかについてもっとコミュニケーションをとる必要がある。チームとしてもっとギラついてやっていかないといけない」と佐々木は話す。広島は逆境を力に変えることができるだろうか。
前回対戦は1-0で広島が勝利を収めている。柏がリベンジを果たすのか、それとも広島がシーズンダブルを達成するのか。注目の一戦だ。
[ 文:藤井 匠 ]
