この試合がホーム4連戦の2戦目となるFC東京は、前節・柏戦でもったいない1敗を喫した。7月・8月と続いたアウェイ連戦を終え、77日ぶりに味の素スタジアムで戦ったゲームであったが、気持ちが空回りしてしまったのか、前半は低調な内容に終始。自分たちのミスから先制を許すと、盛り返した後半は攻める時間を長くするもゴールが遠く、0-1のままタイムアップを迎えた。
このゲーム内容と結果には長谷川 健太監督も渋い表情。「前半から選手たちはやる気に満ちていたと思いますが、たまにあるんですよね。気持ちと裏腹に体がリンクしないゲームが。気持ちは非常に乗っているけど、体が動かないと。まさしくそういうゲームになってしまった」と敗因を語り、選手たちの奮起を促す言葉を並べた。
そういう意味では、この1週間で試されるのはリバウンドメンタリティーであり、勝利への執念。その2つをどこまで燃やせるかがキーポイントになりそうだ。
そんな状況の中でポジティブな材料もそろう。それは11年ぶりの電撃復帰が発表された長友 佑都がチームに合流したこと。加入会見の場でも、柏戦後のサポーターへの挨拶でも熱いメッセージを残した日本代表SBは、「世界基準のフットボールと、そのための準備とメンタルを伝えていきたいし、そのためにはまずプレーで示したい」と意気込んでいる。今週から全体練習にも加わっているようで、メンバー入りの可能性はあるかもしれない。いまのチームに欠けている熱や元気、勝ちたい気持ちを誰よりも前面に出し、ピッチを駆け回れる青赤の背番号50に注目だ。
チーム全体としても、サッカーの内容が悪いわけではない。今季を通しての課題である、余計な失点を減らすことに引き続き意識を傾けながら、積み上げの見られる攻撃でしっかりとゴールネットを揺らし、約3カ月ぶりに味の素スタジアムで勝利の喜びを共有したい。
対する横浜FCは前節・浦和戦を0-2で落とし、現在2連敗中だ。最下位であることやJ1残留圏との勝点差が『8』あることを考えれば、瀬戸際に立たされていると言っていいだろう。敵地でのゲームとなるが、勝点3を奪いにいくアグレッシブなサッカーを見せたいところ。新体制になってからキャプテンを務め、ボランチとシャドーの位置で攻守に大車輪の活躍を見せる瀬古 樹が出場停止から戻ってくることは明るい材料である。直近の試合を見ても、一方的にやられている試合は少ないだけに、90分間集中力を高めながら粘り強く戦い、勝機を見いだしたい。
ホームでの連敗は避けなければならないFC東京と、残留に向けてなんとしてでも勝点を積み上げたい横浜FC。負けられない思いが交錯する90分となりそうだ。
[ 文:須賀 大輔 ]
