相馬 直樹監督は「(雰囲気に)重さというのは実際、あったと思います」と認めつつも、「この世界は1点だったり、1勝だったりというものが、チームにとって大きなエネルギーになっていくと思います。これを良い方向に使っていけるように、ゲームはすぐきますけれども、そこに向かえるようにしたいなと思います」と意気込んでいた。この良い流れを川崎F戦にぶつけたい。
一方、川崎Fもなかなか良い流れをつかめずにいたが、直近の第29節・徳島戦を3-1で勝利。8月25日に行われた第26節・福岡戦で今季初の敗戦を喫したあと、札幌には勝利したものの、浦和とのJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝を勝ち抜けず、AFCチャンピオンズリーグでもPK戦の末に韓国の蔚山に敗れ、相次いでタイトルを失った。少しチーム状態が不安視されていたが、徳島戦では知念 慶が2得点の大活躍を見せ、チームに勝利をもたらした。走行距離やボール保持率では徳島を下回る苦しい展開だったが、こうした場面で一致団結する強さを見せられるのは、近年タイトルを獲り続けた自信が成せる技だろう。
互いに苦しい状態から一息つけたわけだが、直近のゲームでのメンバー構成は鹿島も、川崎Fもそれまでの試合から少し変更している。勝利を奪った選手たちをそのまま起用するのか、それともコンディションを考慮してメンバー構成を変えるのか。監督のチームマネジメントの色が出る場面だろう。
近年、両チームの対戦成績は川崎Fが圧倒している。5月30日に行われた前回対戦では、レアンドロ ダミアンのゴールで川崎Fが前半のうちに先制すると、後半に入って上田 綺世のゴールで鹿島が追いつく。しかし、終了間際の90+4分に小林 悠が決勝点を奪い、2-1で川崎Fが勝利している。
鹿島が2015年の8月29日に勝利して以降、リーグ戦では川崎Fが7勝4分となっている。今節の会場、県立カシマサッカースタジアムでのゲームについても、ここ6試合は川崎Fの4勝2分だ。
川崎Fとしては、勝点4差で迫っている2位・横浜FMの試合が同日にないため、勝点差を広げる絶好のチャンスだ。もちろん、3位グループにつける鹿島にしても、このところ3位・名古屋が順調に勝点を伸ばしているだけに離されたくない。川崎Fは勝点1でも十分かもしれないが、鹿島は勝点3が欲しいところだ。
[ 文:田中 滋 ]

