22日に明治安田J1第32節・名古屋戦を前倒しで戦ったFC東京。結果は1-1の引き分けに終わったが、内容的にはポジティブな材料が多かった。ここ最近、長谷川 健太監督がチームに求める“熱”の部分が随所に感じられ、ゲーム内容でも名古屋を上回った。鋭い出足と豊富な運動量でゲームを支配し、攻撃でもチャンスを演出。アダイウトンの先制点の場面ではパスカットからフィニッシュまで一連の流れが鮮やかで、ここ最近の積み上げが成果として表れた。
加入直後から2試合連続でフル出場を飾る長友 佑都は「今後もやることは変わらないですね。みんなで球際を戦って、守備をして攻撃に出ていく。東京のベースは変わらないと思うので熱い試合を見せたいと思います」と続けていくことを強調した。この浦和戦に向けてはフランスのマルセイユでチームメートだった酒井 宏樹とのマッチアップを心待ちにしており、3試合連続スタメンが濃厚である。FC東京の左と浦和の右で繰り広げられるワールドクラスのバトルは必見だ。
ただチーム全体で見ると、中2日で迎えるこのゲームに向けては多少のメンバー変更が予想される。直近2試合は同じ先発で戦っており疲労は否めない。これまでも連戦のスケジュールでは見られたように、前線に日本人選手を並べるプランもありそうだ。前々節・横浜FC戦と名古屋戦ではディエゴ オリヴェイラ、レアンドロ、アダイウトンが結果を残しただけに、浦和戦では永井 謙佑、田川 亨介、渡邊 凌磨ら日本人アタッカーのゴールを楽しみに待ちたい。
3位・名古屋と引き分けてしまったことで、AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得は少し厳しくなってしまったが、1つでも上の順位を目指すことは変わらない。勝点5差で自分たちよりも上につける浦和に勝利し、9月を締めくくりたい。
対して浦和は5勝1分と6試合負けなし。5試合連続無失点中と安定感あるゲームが続いている。現在のセンターラインは夏に加入した選手が多く、アレクサンダー ショルツ、平野 佑一、江坂 任がすぐにスタイルにフィットしただけでなく、チームをもうワンランク上のレベルに引き上げた印象だ。FC東京とは2月末の開幕戦で対戦しているが、そのとき以上に進化している姿を見せ、今回こそは勝ち切れるか注目したい。
夏場はナイトゲームが続いていたが、この試合からはデーゲームに変更となる。残暑が厳しい気候の中で暑さに負けない熱いゲームを見られるか。お互いが真っ向からぶつかり合うガチンコ勝負を制するのはどちらだ。
[ 文:須賀 大輔 ]
