それに、主力選手のコンディションは湘南のほうが良好だ。どちらも水曜に試合をこなしているが、鹿島とのタフなリーグ戦を戦った川崎Fに対して、湘南は天皇杯ラウンド16・G大阪戦でメンバーを入れ替えて臨んでいる。川崎Fは湘南戦のあとに中2日で神戸戦が控えていること、先週末の徳島戦で先発起用された知念 慶らが活躍していることから、鹿島戦で先発した選手(レアンドロ ダミアン、家長 昭博ら)をベンチに下げる可能性はありそうだ。彼らが控えることで、相手の脅威になることも明白。誰を先発メンバーに選ぶのか、鬼木 達監督のマネジメントには注目だ。
川崎Fは「今季の中でも重要と捉える5連戦」と鬼木監督が強調した試合の最中。15日間で5試合をこなす強行軍の中で、そのスタートであるアウェイ2連戦を苦しみながらも2連勝。「我慢の時間」(鬼木監督)、「いまは内容よりも結果だけが必要」(小林 悠)という状況で、しっかりと勝利を積み重ねてきた。2位との差を詰めさせないことも含めて、このまま“勝って修正”を続けたい。
期待したいのが、小林の一発だ。直近2試合は途中出場でゴールはない。ただ、得点への意欲は強過ぎるほどに発露しており、状態も悪くなさそうだ。中央で出ても、サイドで出ても、その得点感覚でチームを勝利へ導きたい。リーグ戦で言えば、約4カ月ぶりの等々力陸上競技場での試合となる。9月初旬に行われたJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝では、浦和に対して終盤の2失点で引き分けており、ひさびさの等々力での勝利をサポーターも待っているはずだ。
湘南は残留ラインの16位に位置して、17位の徳島とは4ポイント差。少しでも勝点を上積みさせておきたい。山口 智監督は「今まで湘南でやってきたこと、やらなければいけないことを思い出す作業をずっとやってきているし、この先もやり続ける」と話している。猛烈な運動量とスプリントでボールを奪い、ゴールに向かう“湘南スタイル”が今節でも出せるかどうかがポイントになるだろう。前線のタリク、町野 修斗をきっかけとする追い込み、途中出場が予想されるウェリントンの高さと決定力など、それぞれの良さを生かして2015年以来となる川崎F撃破を狙う。
キックオフは日曜17時。チケットはすでに完売している。ダービーの行方やいかに。
[ 文:田中 直希 ]


