「チームとして特別な力を見せられたと思っています。試合数は残り少なくなったが、ラストスパートという意味ではこれからも魂を出す展開を見せないといけないし、それをすることで目標のタイトルに向かって一歩ずつ進んでいけると思います」とは、最終ラインで守備を支えるジェジエウの弁だ。
ホーム3連戦の2試合目。直近の第30節が金曜開催だった神戸は中4日で今節を迎えるのに対して、川崎Fは日曜日に行われたゲームから中2日と、状態に差があるのは確か。連勝中の神戸の勢いをいなしつつ、5連勝を目指す一戦となる。
そんな川崎Fは旗手 怜央、谷口 彰悟、そして車屋 紳太郎と、離脱していた選手が一戦ごとに復帰を果たしてきた。メンバーがそろってきているわけだが、過密日程が続いていることは変わらない。それに加えて、ホテルでの行動制限のある隔離生活は27日時点で未だに続いている。厳しい状況の中で鬼木 達監督のマネジメントが問われるところだ。
「まだ多くの試合を見られていないが、能力のある選手たちがいる。メンバー表を見ると、すごい選手がいるな、と。前回対戦とは互いにメンバーが違うし、サッカーの狙いも若干違うチームになっている。でも、ボールを大事にするチームというのは変わらない印象」。鬼木監督は神戸の印象について、そのように述べている。
川崎Fは攻撃に魅力のあるチームだが、対する神戸は守備力を強化して上位に進出してきた。直近の2試合では札幌、清水を無失点に抑え、中坂 勇哉の得点、武藤 嘉紀のJリーグ復帰後初得点、大﨑 玲央の今季初ゴールで連勝。勢いを増すには良い流れで現在4位。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を狙い3位以内を目指しているだけに、ここで首位から勝点をつかみ取りたい。意気軒高と等々力陸上競技場に向かってくるはずだ。
山口 蛍が負傷離脱しているものの、トーマス フェルマーレン、セルジ サンペール、アンドレス イニエスタに加えて、ボージャン クルキッチという元バルセロナ組が出場を続けている。得意とするポゼッションに対して、川崎Fの旗手や橘田 健人といった運動量のある中盤の選手たちが自由を奪えるか。その点も注目になるだろう。
神戸のホームで行われた前回対戦は、1-1で引き分けに終わっている。終了間際に菊池 流帆のゴールで神戸が追いついたゲームで、川崎Fが今季初めて勝利できなかった試合だ。直近の公式戦4試合では2勝2分と川崎Fが有利。ただ、神戸も2019年にリーグ戦と天皇杯で川崎Fから勝利を奪っている。今節はどうなるか。ACLの関係で試合日が変わったことで、29日に行われるJリーグ唯一の試合は耳目を集める一戦となる。
[ 文:田中 直希 ]


