その中で、日本代表に招集されていた谷口 彰悟、山根 視来、旗手 怜央は試合数日前の合流となるだけに、チームとしてどうこの一戦に照準を合わせるか。前節終了後、「優勝したあとも(結果に)こだわろうと送り出しただけに、結果に関してはすごく残念。気持ちが入っていなかったわけではないが、サッカーの質、戦術眼を突き詰めていかないといけない。自分のマネジメントもいろいろ考え直さないといけない」と話した鬼木 達監督の選手起用、采配にも注目したい。優勝を決めたとはいえ、王者に連敗は許されない。いま一度、戦術面の徹底を図り、意思統一して敵地に乗り込みたい。
一方、ホームに王者を迎えるC大阪としては、チャレンジの一戦だ。8月末に就任した小菊 昭雄新監督の下、勝利と敗戦を繰り返しながら蓄えてきたチーム力を、思う存分ぶつけたい。アダム タガートと乾 貴士が負傷離脱し、チーム力の低下も懸念されるが、前節・柏戦では清武 弘嗣がケガから復帰後、初の先発フル出場。攻撃面で違いを作れる主将が戻ってきたことは心強い。2トップも加藤 陸次樹と山田 寛人を軸に、ベテランの大久保 嘉人、松田 力、豊川 雄太のコンディションも良好。激しい競争を繰り広げている。選手層の底上げは“小菊セレッソ”になってから顕著に表れている点であり、ボランチとディフェンスラインも誰が出ても戦力は落ちない。今節、先発としてピッチに立つ11人に注目だ。
昨季までの2年間、“ロティーナ・セレッソ”として川崎Fと対峙した試合では、後ろに構えて相手の攻撃を吸収する戦い方を見せてきたC大阪だが、“小菊セレッソ”になって以降、前から奪いにいく守備も強化されてきた。ボールを保持しながら試合の主導権を握ってくる川崎Fに対し、C大阪は前からの守備に後ろも連動し、コンパクトな陣形を保って挟み込む守備を披露できるか。当然、自陣に押し下げられる時間帯もあるとは思うが、アグレッシブな姿勢は維持しつつ試合を進めたい。
ラスト3試合へ向け、「今節の相手はJ1のチャンピオンチーム、その次はJリーグYBCルヴァンカップ決勝のリベンジ戦となる名古屋、ラストはJ1残留を争っている清水。どの試合も難しい試合になると思うけど、私たちにとっても自分たちの成長を結果で示さないといけない」と意気込みを話した小菊監督。C大阪が王者から未来につながる白星をつかむか、川崎Fが王者の貫禄を見せるのか。チケットは完売。熱気渦巻くヨドコウ桜スタジアムにて、勝利の凱歌を上げるのは果たしてどちらか。
[ 文:小田 尚史 ]


