両チームは約1カ月前、JリーグYBCルヴァンカップ決勝で対戦したばかり。埼玉スタジアム2002で行われたファイナルでC大阪は名古屋に0-2で敗れ、悔しい思いを味わった。まだ期間は空いておらず、当時の記憶も鮮明に残るだけに、今節はC大阪にとってリベンジマッチとなる。また19日に今季限りでの現役引退を発表した大久保 嘉人にとっては今節がホームでのラストマッチ。見守る多くのサポーターの前で、自身が持つJ1歴代最多得点を更新できるか。期待は高まる。
一方、4位の名古屋にとっても来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得するために、今節は勝利が必須の一戦。3位の神戸との勝点差は『5』。名古屋が3位に食い込むためには、自分たちが残り2試合を連勝した上で神戸の結果待ちとなる。ただし、天皇杯で川崎Fが優勝した場合はリーグ4位にもACL出場権が転がり込むだけに、名古屋としてはまずは4位をキープすることが現実的な目標となる。
前節の両チームの結果は対照的だった。ホームにリーグ王者の川崎Fを迎えたC大阪は開始5分に失点すると、40分にも失点。後半の立ち上がりにも3失点目を喫すると、終盤に1点は返したが、最終的には1-4で敗戦。ボール支配率は五分に近く、C大阪もボールを握って攻め込む場面は作ったが、崩しの質や3人目の動き、守備における球際の強さ、試合運びのうまさなど、チャンピオンの力を見せつけられる格好となった。この試合では背後を使われる場面も目立っただけに、今節は前線と中盤、ディフェンスラインと連動した守備の精度も上げていきたい。
前節、G大阪のホームに乗り込んだ名古屋は、8分にシュヴィルツォクが先制点を奪うと、22分には柿谷 曜一朗が追加点。29分には再びシュヴィルツォクが決め、30分までに3得点を奪う圧巻の攻撃力を披露。シュヴィルツォクの2得点はいずれも左サイドの相馬 勇紀がアシストするなど、得意のカウンター、サイド攻撃が冴え渡った。後半に1点は返されたが、3-1で快勝。再び大阪に乗り込む今節も、堅守をベースに相手の背後をうまく突き、得点を重ねていきたい。
直近の一戦は対照的だった両者だが、冒頭に記したように、今節はC大阪としても負けられない理由がいくつもある。ルヴァンカップ決勝では名古屋の守備を崩せずセットプレーとカウンターから2失点。“マッシモ・グランパス”の術中にハマってしまっただけに、今節こそ相手ゴールをこじ開け、カウンターからの失点を阻止し、勝利につなげていきたい。試合後には通常のホーム最終戦セレモニーに加え、大久保の引退セレモニーも予定されている。C大阪のみならず、日本サッカー界の歴史にも残る偉大なプレーヤーのホームラストを笑顔で飾るべく、チーム一丸、勝利だけを目指す。
[ 文:小田 尚史 ]


